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禁靈袋  作者: 蟹谷梅児
2/2

格闘

 市の活動として小中学生に運動がすすめられており、そのおかげで身体能力を鍛えられた総一郎はそこら辺でうんちとおしっこをしたあとに、殺人脳違いモンキーの好物であるクマのハラワタを木にくくりつけ始めた。

 しばらくすると、木陰に隠れた。

 総一郎は矢文でアニキをそこに呼び出した。

 アニキはすこししたあとに「反省したかクズ野郎!」と叫びながら木の下にやってきた。

 すると、そこに殺人脳違いモンキーが出現!!

 アニキVS殺人脳違いモンキーの戦いが幕を開ける。


(よし!! ……相討ちだ!! 相討ちしろッッ!!)


 馬の脱糞で興奮したことのある総一郎は漁夫の利を狙っていた。

 殺人脳違いモンキーと殺人未遂アニキがくたばったところで手柄を一気に手に入れようというのだ。

 アニキは殺人脳違いモンキーに包丁を振り回すが、殺人脳違いモンキーはそれを全て避けきり、株式投資をする余裕すらあるような顔でアニキの腕を握りしめ、圧し折った。


「うわ! いたそ〜……どうしてアニキがあんな目に遭わなくちゃいけないんだ……!? こんなの、理不尽だ……!!」


 片腕を折られながらもアニキは決してあきらめない。

 アニキは「こいつを殺せなきゃあのバカは殺せない!」とほざいた。

 総一郎は「あの人、俺を殺すつもりなんだ」とショックを受けた。

 総一郎には恨まれるおぼえがなかった!!

 これからどんな顔をしてアニキに会えばいいんだろう……?

 アセトアルデヒドの発達したモンキーはアニキのパンチのラッシュを受け、「キキェ!」と叫び、アニキが吐いていたスカートを千切った。

 アニキは思わずかがむ。

 モンキーはアニキの顔面に蹴りを叩き込んだ!


「アニキは女の子なのに……女の子の顔を蹴るなんて! マジでヤベェやつじゃん! アニキどいてろ!! アニキの死後は俺、たぶん一ヶ月くらい哀しみを背負ったりします! うおおおお! しねい、モンキー!!」


 モンキーは総一郎の腕を握り締めた。

 総一郎は腕をちょっと、赤くさせながら自警団れんじゅうを呼び寄せると、れんじゅうは大量に発砲した。弾丸が辺り擦り傷を受けた。


「ちょっと〜! 俺にまで当たってんじゃないっすか!」

「お兄ちゃん大丈夫か?」

「ここに男がいるように見えるか!? ジジイコラ!!」

「男しかいなくない!?」

「ちなみに、アニキは女の子だから男扱いは失礼すぎるんじゃないかなって俺思う。アニキにあやまれ!」

「お前のせいなんだよ」

「アニキの容姿のせいでしょ」


 総一郎の右側頭部に矢が突き刺さった。


「アニキ最近怒りっぽいっすよ」

「誰のせいだ貴様……!」

「あんたのお兄さんのせいじゃない?」

「このクソ野郎……! いけしゃあしゃあと……!!」

「とりあえず、落ち着いて! モンキーぶっ殺したからこれからみんなでスシ食いに行きません? 俺いーい寿司屋知ってんすよ!」

「おっ、いいねえ、嬢ちゃんも行くかい?」

「バカのおごりじゃなきゃやだ」

「バカ?」

「よし、全員分のおごり頼むぞ兄ちゃん」

「え? 俺とは限らないじゃないですか」

「今日は兄ちゃんの奢りで寿司くえんのか」

「嬢ちゃんと出した条件に合致するの、あんたしかいねぇんだ……!」

「あんたらぶち殺しますよ?」


 結局総一郎は一一人分の寿司を奢らされた。

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