「夕暮れに解き放つ『十八歳の叫び。』」中編
前編の続きです。
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数分後、教室のドアが開かれる。
現れたのは、オルタの友達、
「ブラウン・カルマ」だった。
オルタとブラウンは高校一年の体育祭の時に初めて出会い
同じチームになったことがきっかけで、現在まで交流を続けている。
オルタはさっきまでの表情をぐっとしまい込んで、
何も考えていないように見せた。
「あ、カルマ、どうしたの?」
「部活の帰り。荷物を撮りに来たんだよ。」
カルマは少し疲れた様子で言う。
荷物をまとめるカルマを
オルタは少し見つめていた
「…あんた、さっき叫んでただろ。」
カルマがカバンに教科書を詰め込みながら徐に話し始める。
オルタは思わず驚いて、
「!、き、聞こえてたか…ごめん…」
カルマに謝るように言った。
「…いや、別に気にしてないよ。ただ…」
カルマは続ける
「どうしようもない時って叫びたくなるもんだよな。」
オルタの動きが止まる。
「最近、先生や親が進路のことでうるさいし、話を聞いて欲しくても
勉強のせいでなかなか人と話すことができないよな。」
オルタはカルマが自分を見透かしているのか、と思った。
「カルマ…どうして私の気持ちがわかるの…?」
オルタは言った。
カルマは言った
「いや、今時の高校生が叫びたくなる理由ってそんなもんかな、って思っただけ。
別にあたしがあんたの心を見透かしてるわけじゃねーよ。
ただ、あんたみたいないつも明るく元気なやつもそう言う思いを心に留めているのかな、って」
「…う、ううっ…」
オルタは、思わず泣いてしまった。
「!?」
カルマは思わず動揺してしまった
・・・・・・・・・・・・・・・続く。
後編:5月5日17時0分公開。




