第65話
魔法世界に冒険者として生きる孤児であり主人公スタンリー・ケンプ。
そこに生きる人々の様々な些細な行動がまるでバタフライ・イフェクトのように世界を変えていく。
この物語のテーマとなる『ストレンジアトラクター』とは、難しくいうと・・・
カオス理論の研究の中で発見された奇妙な挙動を示す微分方程式の状態の総称のこと。
つまり動的システムが時間とともに発展する際に、予測不可能 で複雑なパターンを形成する現象を指すのです。
そんな泡沫の世界で生きるスタンリー・ケンプ
彼の目を通してその冒険譚を進めていきたいと思います。
また本編である『光と陰ー織りなす夢の形』のスピン・オフとして、本編シーズン4の最後と繋がる物語となりますのでお楽しみに!
ソフィアとジュリアはそもそも条件付きパレードには渋々参加したのであったのだが、参加してみるとこの国の国民の喜ぶ顔を見られたことに感激している状態であった。
しかしながら『なんで、私たちが・・・』と驚いている表情でもある。
「いや、まいったわね、ソフィア!」
「そうね、全く予想だにしてなかったわね・・・ でも・・・」
軍人達のみならず観客席の貴族達の大喝采で溢れんばかりの闘技場は、会場が一体となり2人の登壇を今か?今か?と見守っている雰囲気であった。
「これは出ていかないと収まらないでしょ!?」
「そうね! しょうがないわね! じゃ行きましょうか!」とソフィアが立ち上がった。
すると、「ソフィア、ソフィア、ソフィア!!」とソフィアコールが起こり、
続けて「ジュリア、ジュリア、ジュリア!!」のジュリアコールが起こった。
それを聞いたジュリアは渋々立ち上がった。
すると会場はさらに大喝采の嵐となっていったのだった。
今日はなかなか見れない2人の姿を一目見ようと全国から貴族連中が集まってきているのである。
そして、2人が雛壇に向かって歩き出し、壇上に登ったと同時に競技場の人々の目は釘付けとなっていた。
「ヘー ジュリアさんって やっぱりチョーかっこいい!!」であったり
「キャー ソフィアさん、かっわいいー!!」
というまるでアイドルを見るような歓声が至る所で上がってきた。
確かにオールブラックのプレートアーマーに身を包んだ姉妹はもの凄くカッコ良いのだ!!
ジュリアがプラチナブロンドのショートボブ
ソフィアがブロンドのポニーテール
2人の顔は全く同じでカッコ良いボディとは相まってカワイイ!!
これはオタク受けも抜群の神容姿であるのだ。
まるで2人の周りがオーラの如く光り輝いて見えている。
そして、2人は王の前に立った。
「ソフィア殿、ジュリア殿、感謝しても仕切れないぐらいだ! 我々はあなた方のこの美しい勇姿と今まで我が国にして頂いたこと全てを絶対に忘れないであろう。永遠の感謝の印としてよければ爵位をお受け取り頂けるとありがたい。」と言って王は公爵の爵位を表す勲章を2人の首にかけたのであった。
そして2人はそのまま受け取り、勲章を首にかけた姿を競技場の人々に見せたのである。
人々の拍手と歓声は最高潮に達していた。
そして、演出の一つとして、2人がこの国の危機を救った録画映像が闘技場を取り巻く360度魔法スクリーンに映しされている。
「ウォー!! かっこいいー!!」
「やっぱり神だ!神!!」
「なんて優美なんだ!」
「美しいー まるで芸術を見ているようだ・・・」
などさまざまなコメントが起り賑わい見せていた。
そして、2人は笑顔で手を挙げながら「ありがとう!!」と一言残して退場していったのだった。
そして、盛大に行われた戦勝パレードが終わり、ソフィアとジュリアは晴れて宇宙海賊のハーラル王女と地下牢で面会することになった。
「やっと会えるわね。」
「あの宇宙海賊達は私達の世界のどこかの時代からきていると思ってるの。」
「私達が生まれた時代よりも未来かしら?」とジュリアが聞くと、
「BSをすでに自己生産できるようになっている技術があるのと、大規模な宇宙船を生活空間にして彷徨っているわけだからそうなるわね。 私、その時代の地球がどうなっているのか知りたいのよ。」
「アンドロイド達に支配されているのかしら?」
彼女らは城の衛兵の案内で城内の地下にある暗い牢獄に来た。
そこは、重度の罪人を収容する個別の牢屋となっていた。
「ここがそうです。ハーラルが監禁されているほか、神聖教会の教皇もクーの罪で監禁されています。」と説明した。
それを聞いたジュリアは「神聖協会の教皇? どんな奴なの?」と気になったようだ。
「はい、魔族と通じてこの王都で乗っ取りを画していたのですが、アデリナ姫がそれに気付き拘束されました。人心を掌握する特殊な力と魔力が強いため特殊な結界にて監禁されています。」
それを聞いてジュリアは何故かピンと来たようだ。
「その者を見てみていいでしょうか?」
「はい、貴方方であれば問題ないと思います。」
2人ははまずハーラルと面会した。
「私達は地球の未来からきたんだけど、あなたは?」
「私もそうよ。私らファミリーが家臣達と一緒に追放されたのよ!宇宙船を与えられてね。」
「やっぱり!誰に追放されたわけ?」
「えっ アンドロイド達よ! あいつら私達人類が作ってやったのに今や地球を支配しているのよ!」と怒りの表情が出ている。
「なるほどね!それはめいる?それともフィーメイル?」
「フィーメイルよ!」
「そうなのか…」
「他の人類は?」
「あいつらにどんどん駆逐されていったから私らが最後の人類になるわ。奴らに抵抗する勢力として扱われ捕縛されて宇宙に追放されたのよ。人類の新天地を探せってね!」と怒りの表情に変わった。
「エンハンストはいないの?」
「何それ?」
「そうか…いないのね… それがそんな社会になってしまった理由ね。」
「私らももう10年以上も彷徨っているから、船内で人口が徐々に増えて、これ以上増えると賄いきれなくなるから植民をできる場所を探していたの。」
「それでここを狙ったわけね!?」
ソフィアは牢屋から離れてジュリアと2人だけで何やら打ち合わせをしているようだ。
「ねえ、ジュリア。彼女は人類の末裔よ。助けてやりましょうよ!」とソフィアが切り出した。
「うーん、そうね。私達が宇宙に連れていって処分するってことにすればいいのかしら?」
「それはアリよね!王に直談判してみましょうか?」
ジュリアは牢屋の前の回廊を歩き、もう一つの牢を見ると教皇が繋がれていた。
正面に行き、その囚われ人の顔を見てみると…
「ソフィア、こっちに来て!」といきなり叫んだのだった。
ソフィアも歩み寄ってきた。
「コイツ、あのミュータントよ!! ここまで来てついに見つけたわ!!」と興奮している。
「えっ コイツなの??l」
ジュリアは背中のロングソードに手をかけたのだった・・・
シーズン2に続く
なんとジュリアとソフィアは探していたミュータントに会ったのだった。
これから何が起こるのか?? しばしブラン姉妹とはお別れ
ひとまずこれで終了です!
次回から投稿する物語も一種の『光と陰』のスピンオフ的なお話。
学園もの冒険譚ですがSFのカテゴリーにて投稿していきます。
またまた購読宜しくお願いしますね!!
そして、このシーズン2を期待する読者の方々は是非ブックマーク、満点評価そしてイイねをお願い致します!!




