俺の日常 1
コメディになるのかな?
恋愛ジャンルにするか迷ってとりあえずコメディにしました。
恋愛は幼馴染の女の子オンリーの予定です。
『いいかい。健太。あんたは私と同じで変なのから好かれやすいからとにかく身の回りには気を付けるんだよ?』
拝啓、天国の婆ちゃんへ。
昔、婆ちゃんから言われたその言葉の意味を俺は今さらながら理解しました。
婆ちゃん。あんたもこんな苦労をしていたのか?
「健太くん!一緒に帰ろう。」
「あ、ごめん・・・今日は用事が・・・」
「用事?女なの?そうなの?まさか私以外に健太くんに手をだす女がいるの?だったらちょっと痛い目に合わせないと・・・健太くんは私のものだから。健太くんと一緒にいていいのも、健太くんと一緒に帰るのも私のもの。健太くんの女ももちろん私だけなんだから。健太くんがいくら魅力的でも寄ってくる虫は消さないといけないよね。うん。そうだよね。大丈夫だよ健太くん。私が今そのゴミを消してくるから・・・」
「待て待て!誤解だよ!ただ、委員会の仕事で時間かかるから待っててもらうのも悪いしと思って言っただけで・・・」
「じゃあ、健太くんは私に気づかってくれたの?うれしい!健太くんは本当に優しくてかっこいいよね。でも健太くんを待つ時間も楽しいから大丈夫だよ。それにもし家に帰ってる間に健太くんに悪い虫がつくのも困るから待つね。健太くんは私のものだから健太くんを守るのも私のやるべきことだしね。」
「そ、そう・・・じゃあ、少しだけ待っててね。」
「うん♪」
現況その1
同じクラスで幼馴染の美少女である桜庭雛。
長い白髪と透きとおる程の白い肌。
スタイルもよく、性格は品行方正でそれでいて優しく可愛い魅力的な女の子だ。
ん?完璧な美少女じゃないかって?
うん。まあ、俺もそうは思うよ・・・
ただ一点・・・ヤンデレ気味なのを除けば。
いや、昔はひなも普通だったんだよ?
まあ、確かに昔から「健太くん大好きー!」って無邪気に言ってはいたけど、それだけなのよ?
だけど、ひなは高校に入って、俺と付き合うようになってからうちに秘めていたもの・・・おそらく俺への独占欲を遠慮しなくなってしまった。
まあね・・・俺もひなのことは好きだから別にいいっちゃいいんだけどね、ただ彼女をみた婆ちゃんが昔、『さっそく変なのに付きまとわれてるんだねぇ・・・』て、言ってたのが本当に今さらわかったよ。婆ちゃんはエスパーなのか?
まあ、それでも彼女はまだいいのだ。
四六時中一緒にいるが、家は隣同士だから自宅ではそこそこ一人の時間も取れるしまあ、平気と言えば平気なのだ。
・・・何故か、部屋での行動をひなが知っていたりするのが気掛りだけど、まあいいのだ。
俺はひなに断りをいれて委員会の活動に向かう。
ちなみに、俺は図書委員だ。
理由?まあ、あれだよ。文学青年だからね!
・・・いや、ごめん。本当は週に一度の図書当番と時々の司書の先生の手伝いだけだから楽だと思って図書委員にしました。
で、でも本も読むんだぜ!
漫画とか、ラノベとか、漫画とか、攻略本とか、ファ〇通とか、ジ〇ンプとか、サ〇デーとか、絵師さんの画集とか、同人誌とか、ラノベとか、声優さんの雑誌とか・・・
えっ?オタク?
・・・認めますよ。ええ。俺はそっち系の趣味がありますよ。
ちなみに、ひなはそこそこだ。
俺ほどディープではないが、偏見を持たずに貸した漫画とか読んでくれる。
まあ、時々ヤンデレ系のものを妙に読みたがるのは少し考えものだが・・・
そんなことを考えていると後ろから肩を叩かれた。
「よう!親友!お前も呼ばれたのか?」
「なんだ、宗二か・・・」
「そうガッカリするなよ!俺じゃ不満か?」
「いや、そうじゃなくて・・・あと、お前は早く手を離せ。あと顔が近い。」
「固いこと言うなよ。親友だろ?」
「お前のこの距離は親友じゃなくて、そっち系の人の距離だろ!」
「ふふふ・・・相変わらずお前はいいなー。やっぱりますます掘りたくなるよ・・・」
「触るな!離れろ!だ、誰かー!犯されるー!」
「・・・と、言いたいけど、桜庭が邪魔しそうだからしばらくは我慢するよ。あいつお前のことだと超怖いし。」
「一生諦めてくれ・・・」
「それは無理だ。俺はいい男には目がないからな。」
現況その2
同じ委員会で親友の野崎宗二。
宗二とは中学からの親友で爽やかさ系のイケメンで女子には人気が高い。
・・・が、こいつはあまり周りには明言はしてないが真性のホモ・・・ゲイ様なのだ。
ちなみに、好きな花は薔薇らしい。
・・・オーケー。突っ込みは不要さね。
いや、実際にこいつは誰かれ構わず掘ったりはしないが、その手の趣味を隠してるやつを見つけたり、好みのタイプに会うと少しづつ、壁を壊して押し倒すらしい。
現に中学時代の友人は何人かそれで目覚めて男子校に行ったらしい。
え?じゃあ、なんでこいつが共学のうちにいるのかって?
まあ、そこはほら・・・男子の多さとかで学校選びをするほど堕ちてはいなかったらしいから・・・。
宗二は昔から俺のことを親友と呼ぶわりにはやたらとボディタッチが多くて最初の頃はガチで怖かった。
一度本気で押し倒されそうになった時は諦めかけたけど、なんとひなが間一髪で助けてくれて、俺の貞操は守られた。
・・・まあ、あまりにもタイミングのいいひなの登場にどうやって知ったのか疑問にはなったけど、気にしたら負けかな?