心配する気持ち
今回は凪原 美咲視点です
信也君はいつになったら来るのだろう
もう、5時間目で昼休みも終わってしまった
朝の内に先生にも確認したがそんな生徒はいないと言われた
確かにこのクラスには不登校者がいるが女子生徒
嘘をつかれた?
いや、信也君は嘘をつくような人ではない
それに裕也君が言っていた
大丈夫だって
なら、信用しないといけないのに……
胸が騒ぐ
「次!!」
「あ、はい!!」
考え事をしていたので走るのが少し遅れてしまった
今は女生徒だけの50メートル走の練習だ
とにかく、全力でゴールまで走る
その時だった
「うおぉぉぉぉ!!!!」
「へっ?」
突如、空から飛んできて、目の前に信也君が現れた
どうして!!?
全力で走っていた私の足は止まれと言っても聞かずにそのまま信也君に向かう
信也君は足がしびれて動けないみたいだ
「よ、避けて!!」
「って、言われてもなぁ」
なぜか全然驚かない信也君
このままだと本当にぶつか……あれ?
「おっと、暴れないでくれよ」
「へっ? へっ!!?」
なにが起こったのだろう
ぶつかる直前に渡しは目を閉じていたみたいで……今、なぜか空中を舞っている
いや、正確には背中に信也君の手がありそのおかげで空中回転をしている??
そして、私が混乱している間に終わり無事着地
まわりで見ている友達は全員目を見開いて驚いている
「さて、ごめんな。美咲。もうちょっとやることあるから」
「えっ?」
頭を下げ、申し訳なさそうな顔をしたと思ったらすぐに消えた
幻覚?
いや、違う
確かにいた
「おーい、凪原。タイム、タイム!」
「はっ!!!」
その時の私の50メートルのタイムは奇跡の21秒53でした