裕也の心
今回は茜 裕也視点です
「なんだか、嫌な予感がする」
「へっ? どうしたの」
隣のみーちゃんが頭をかしげて聞いてくる
今、中学校で科学の実験授業中だ
ちなみに1歳年下のみーちゃんとどうして同じクラスかって言うと僕が留年したせいです
まあ、それについて今度思い返すとして……
本当に嫌な予感がする
そう、例えるなら今、みーちゃんが持っている薬品瓶を二つ混ぜ合わせると爆発する!!
と言うぐらいに嫌な予感がする
とりあえず今、することは1つ
「みーちゃんちょっとそれ貸して」
「うん」
薬品の回収だ
多分爆発はしないと思うけど、みーちゃんが持っているとなんだか怖い
これは僕の予想でしかないけどこの中身媚薬とかに変わっていたりしないよね??
いやでも、みーちゃんもそこまで非常識ではないだろう
「あ、それ気を付けてね」
「まさか、本当に媚薬!?」
「えーと。それは違うけど………いや、もしかして今のフリ!? わかったゆうちゃん!! ちょっと専門店に行ってくる!!!」
「行かないで!!」
僕は慌てて止めに入る
危なかった!!
今後、発言にはちゃんと注意しないと………
そう、思うと少し気が重くなる
ここまで気持ちを寄せてきてくれるみーちゃん
なのにどうして僕は軽くないがしろにしてしまうのだろう
いつも気がつけば、やめてって言ってる
それは僕が弱いからじゃないのか??
でも、いつかは答えないといけない
そして、もしかしたら捨てられるだろう
いや、いっそのこと捨ててくれれば気持ちが楽になるかもしれない
だけど……僕は耐えきれるのか?
考えが深く沈みこもうとしていた、その時だった
バリーーン!!!
「えっ?」
「危ない!! みーちゃん!!!」
大きな音を立ててガラスが突如割れた
割れたガラスが大きな刃になりみーちゃんの首に……!!!
「うああぁぁぁぁ!!!!!」
グサリッ!!
みーちゃんの首に刺さらずに僕の左腕に刺さった
痛いッ!!!
でも、気にしてはいられない
まだ迫ってきている
みーちゃんにおおいかぶさるような形で僕はみーちゃんを守る
あ……わかった
嫌な予感があたった
死ぬんだ僕は……
背中にゆっくりと心臓目がけて刃が突き刺さってくる感触がよくわかる
これが走馬灯
思い出がどんどん出てくる
兄ちゃんとよく遊んだり、修行したこと
みさ姉によく叱られたこと
忘れかけていた両親のことまで思い出す
でも、なぜだろう
いつまでたってもあの子が出ない
みーちゃん
僕の腕の中で震えている子
何も思い出せないの??
嫌だ
そんなの嫌だ
みーちゃん
みーちゃん!!!
みーちゃん!!!!!!
「おっと、あぶなっ!!」
僕の心臓に刃が刺さろうとした時
「兄ちゃん?」
「お義兄ちゃん?」
「ごめんな。痛い思いさせて」
兄ちゃんが助けてくれた




