常識外
今回は凪原 美咲視点です
「はぁ……」
まさか、信也君が言った通りになるとは
隣で裕也君を背負った信也君一緒に歩いている
さらにその隣で心配そうに弥奈が裕也君を見ている
あれから、すぐに信也君はお医者様と一緒に帰ってきて退院手続きをしていた
お金はすべて信也君が払った
なぜか大金が分厚い封筒を信也君は持っていた
理由を聞こうと思ったけどやめた
教えてくれないと思うから
「どうしたんだ? ため息なんてついて」
「別に……ちょっと常識外のことを理解しきれていないだけ」
「ああ、確かに理解しずらいだろうな」
そこのところは信也君わかっているんだ
「さて、家に帰ったら何か食べたいものあるか? もう遅いから出前取ろうかと思っているんだが」
「あ、確かに今から作るとなると……無理ね。冷蔵庫の中身ももうないし」
「じゃあ、それぞれ食べたいもの出前でとることで決定な」
「そうね。弥奈もそれでいいわよね?」
「え?」
聞いていなかったみたいだ
「だから、信也君がもう遅いから出前取ろうって言ってるの。それでいい?」
「うん。でも、私はいいよ。食欲ないし……」
「そう」
裕也君を見て、弥奈は言う
ショックだっただろう
もしかすると裕也君は死んでいたかもしれない
その後なのに食欲は……あるわけない
「あ~~、じゃあ、俺が後で米買ってくるな。それなら裕也が起きたら一緒に食えるだろ? 胃に何も入れないって言うのも体に悪いからな」
「……はい」
弥奈の返事が遅い
心ここにあるずって感じだ
弥奈は明日学校を休ませよう
どう考えても行ったら迷惑がかかる
でも、そうなると私も休んだ方がいいんだけど………
「はぁ……」
「またため息か? 悩まないほうがいいぞ?」
「別にいいじゃない。年頃なんだから」
「ん~~、そう言うものなのか?」
「そう言うものなのよ」
多分違うと思うけど
私の年だと悩むと言ったら間違いなく恋だろう
……あれ?
よくよく考えれば私って恋しているの?
してないわよね?
まさかこのままだと……灰色の青春??




