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初めまして、初投稿です。

何も無い状態からのスタートですので読みにくい箇所、つたない部分などがあると思いますが読んでいただけたらうれしいです。



(このジャンクパーツ、安いぞ…?うわぁこっちも…)


 

 俺の名前は「ユウスケ」

 今日はとある夏の日、俺は馴染みの店でパソコンパーツを発掘中だ。

 風通しの悪い店内は異様な熱気に包まれている。

 商品を見る目つき、手つきはまさに職人の技と言っても過言ではない。だが自分の周りにいる人間も自分と同じ「職人魂」を感じる。


(安ければいいってもんじゃないんだよな、飯食って帰ろう)


 俺は自分の直感にくるものが無い限り買い物はしない。職人だから。

 そう自分に言い聞かせながら店を出る。決して財布の中身が軽いわけではないぞ。

 長時間物色していた俺を見る店員の目は夏の暑さをも忘れるかのような冷ややかな目だった。


(こんな暑い日こそやっぱラーメンなんだよな)


 そんな事を考えながら数時間前に通った歩道を歩く。

 休日だからか人が多く、とにかく暑い。冷蔵庫があったらすぐさま中に入りたくなるほどだ。


 慣れ親しんだ道、行き着けの店。どうすれば目的の店に行けるかは手に取るように分かる。目をつぶって歩けと言われてもおそらく目的地に行くことができる。人にぶつかるだろうけどね。

 いつもと同じようにスマートフォンでチラチラとSNSを見て歩いていく。


 その時である


「「ア!!!」」


 瞬間、目の前が黒一色になり全身に激痛が走る。むせ返るような異臭、何が起きたか理解できない。

 どうやら歩いていたらどこかに落ちたらしい。


「あんちゃん大丈夫かい!?」


 声がする。上を向くと見知らぬおじさんがこちらを見ている。どうやら自分はマンホールに落ちたらしい。こんなベタな落ち方をする男、いまどきいるのだろうか。


「動けるかい!?そこに手すりがあるだろう!そこから上がってきなさい!」


 このおじさん、身なりから察するにどうやら清掃中だったらしい。蓋を開けっ放しにするな恨むぞ。

 完全に自業自得なのだが目の前のおじさんのせいにして、手すりにつかまり上を目指していく。

 上を見ると太陽が輝いていて妙に眩しく感じる。モグラはこんな気持ちなのだろうか。

 外に出たらもう帰ろう、やはり部屋から出るのは難易度が高すぎる。

 そんな事を考えてひょいと穴から顔を出した。


(えっ)


 マンホールから出た瞬間、何も無かった。ビルも、ラーメン屋も、あのおじさんも。

 目の前にあるものは木で作られた家とこちらを見てなにやら話をしているご婦人が二人、そしてコンクリートで作られていないザラザラの地面。


「??~? ???」


 ご婦人の一人が自分のほうを向いてなにやら話しかけてくる。だが何を言ってるのかよく分からない。

 状況が理解できないが無常にも話が進んでいる。

 まずはこの状況を理解すべくコンタクトをこころみてみよう。


「ああああああの、こここはどこでつか…」

 

 この俺、自慢ではないが会話をするのが苦手である。ましてや初対面での会話など難易度が高すぎるのだ。思わず噛んでしまった。


「!???!」

 

 やはり何を言っているかが分からない。ただ自分が「井戸から出てきた不審者」のような扱いになっているのだけは雰囲気で分かる。

 これはもしかして異世界モノなのでは?そうだとしたらこれから始まるのではないか?俺のストーリーが。

 そんな事を考えていたら物々しい足音が近づいてくる。


「!!!  !!」


 ふと声がしたほうを見ると大きな影がそこにはあった。頭部には鈍く輝く兜、胸部には傷だらけの鎧、そして手には槍(のようなもの)がある。

 そしてその男は自分の洋服を強引につかみ井戸から持ち上げる。なにやら危険を感じる。


「!?!!」

 

 鎧の男はものすごい剣幕で自分に話しかけてきている。

 その周囲にも同じような格好をした男達が武器を構えている。これは絶対に危険だと感じる。


「あの…」

 

 そう声を出した瞬間羽交い絞めにされ腕を縛られる。拘束されてしまった。

 あまりにも理不尽である。


「~~!!」



 ~ 



 こうして俺は鎧の男達に拘束され連行されてしまった。

 ここで気付いたんだ、すごい重要な事に…


 -異世界に行っても、まず言葉が通じるわけがない-

 

 やはり、あの日夢見た異世界モノは幻想なのだ。一瞬でも夢を見た自分を罵ってやりたい。でもオタクなら誰でも夢を見てしまうだろうこの状況。

 現実に起きてしまった、このあまりにも理不尽な状況ついに心からの言葉が口に出てしまう。



「「異世界モノってハードモードじゃねぇか!!」」

 

 





 

 

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