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近未来デート! #01

 






 「おお~!すげー!」



 「…………そ、そうですか?」




 アドラオテル様は目をきらきらさせて辺りを見ている。私達は今、商業都市・パルムポルムに居た。



 …………急展開すぎるよね?私は未だに展開がついていけない。大おばあちゃんがアドラオテル様を連れてきて、私は慌てて準備をしておおおばあちゃんのバイクでパルムポルムに連れてこられた。



 最初こそドギマギしていたアドラオテル様だったけど、コスタ・デル・ソルの時のように街を見た途端そんなの吹き飛ばした。流石アドラオテル様である。



 ちなみに私は未だに心臓が五月蝿いです。返事を今すぐするべきなのか、でも友人としての好きだってことなら「そんなつもりじゃなかった」とか言われるよね?言われたらメンタルが死ぬ。間違いなく。




 …………うん、取り敢えず映画を見よう。この様子なら、映画を見てもきっと喜ぶ。問題の先延ばしだって分かってるけど、許してくださいアドラオテル様…………。





 「あ、アドラオテル様、映画館へご案内致します!こ、こっちです!」



 「ん?………んー、なあ、レイチェル」



 「はい?」



 アドラオテル様はじっ、と私を見てから手を出してきた。そして、少し赤い顔で言う。



 「人混み、凄いから………手を引いてくれない?」


 「えっ………」




 その言葉に顔が熱くなった。

 手を繋ぐ………だと!?ていうか!アドラオテル様が甘えてくださってる………!?き、距離感が………。



 「………だめか?」



 「だ、だめじゃありません!………では、し、失礼……します……」



 「ん!」



 アドラオテル様は私が手を繋ぐと本当に嬉しそうに笑った。それだけで胸が飛び跳ねる。し、心臓の音、聞こえてない?ていうか手汗大丈夫?臭くないかな?



 「あ、あの、アドラオテル様………」



 「なんだ?………お」



 「その………?」



 私が言い終わる前に、アドラオテル様はぴたり、と足を止めてある一点を見た。その視線の先には___タピオカの出店。どうしたんだろう……。


 「あの、アドラオテル様、どうなさいました?」



 「あれ、なんだ?」



 「タピオカです。タピオカという餅のようなものが入っている飲み物で………」




 私は必死に説明する。アドラオテル様の住むユートピアにはタピオカが無いのだ。話を聞いたアドラオテル様は色違いの目をまた輝かせた。




 「俺、あれ食べたい!ユートピアの金は使えるか?」



 「使えないです、………なので、私に払わせてください」



 「え、そんなのだめだ。俺が払う」



 「いいえ。アドラオテル様には夏祭りの時支払って貰ったので、支払わせてください」




 「………わかった」




 それを聞いてから私はタピオカを買う。色々な味があったけど、アドラオテル様は紅茶が好きだし、間違いが少ないミルクティーにした。





 * * *




 「………うまい、たぴおか、うまいぞ!」




 「ふふっ、よかったです」



 ニコニコするアドラオテル様につられて、私も笑っていた。もう映画館の席に座っている。それに関してもアドラオテル様は嬉しそうにした。



 「この椅子、ふわふわだぞ。だらけられるぞ」



 「ゆっくりリラックスしながら映画を見るものです。……あ、映画が始まったら私語厳禁です。気をつけてください」



 「わかった。……お?」



 ふ、と辺りが暗くなる。どうやら映画が始まるようだ。アドラオテル様は私を見て口元に人差し指を当てて首を傾げていたから、私は小さく笑って頷いた。





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