閑話 戦争の激化
キャトラス&ドギへルス
「条約?知らんなあ~?」
?「また戦争がしたいのか!?
あんたたちはっ!」←現在進行形でしてます
~ドギへルス軍前線本部基地開発部~
「………以上が試験体、コード「バンデット」の試験
記録になります。」
「…ふむ…。
NCCシステムは稼働したのだな?」
「間違い無く。
ただ、試験体自体が洗脳処理により暴走状態だった
為、複雑な動作のデータが不足しています。」
「動く事が分かれば構わんよ。
…お前さんはあやつに対して思う事は無いのか?
よく話していただろう?」
「はい。
いい奴でした。(どうでも)」
「カッカッカ…。
そうかそうか。
次は本命じゃて。」
そう言って狸頭の科学者が見るのは、培養カプセルに浮かぶクーシーの雄だった。
「………………。「ゴポッ…」」
~ドギへルス軍前線本部基地司令長官室~
ガチャンッ!
「くそっくそっくそっ!」
ダンダンッ!
「我が栄光がっ!」
ブンッ!
「消失だとっ!?」
ガツンッ!
「あれを秘密裏に建造する為にどれ程苦労したと!」
バサバサバサッ!
(今日の荒れ方は一段と激しいな…。)
様々な物が散らかる長官室で副官の雄は凪いだ心でそう思う。
ドカッ!
「ハア、ハア…。」
長官は体力が続かず、荒い息で椅子に座り込む。
「くそっ、何故ばれたのだ…!」
長官の言う通り、建造は秘密裏に行われていた。
本来であれば建造後、キャトラス軍の領域にまで前
進し、最初の一射でキャトラス本星を破壊する算段
であり、実際途中まではうまく行っていた。
(輸送の動きで勘付かれたか?)
互いに偵察機は頻繁に出入りしている。
あり得無くは無い。
(だとしてもあの規模の艦隊を動かすのか?)
精々中規模の拠点基地に対する規模の艦隊ではなかった。
おかげで1射目を艦隊に撃つことになった。
(スパイが居る?)
少し前に一掃したのでは?
副官は混乱する。
ガチャガチャガチャ…
多数の足音。
バタンッ!
武装した雄達が押し入って来る。
ジャキッ!
雄達は長官と副官に銃を突き付ける。
「何の真似だ!」
長官が怒鳴る。
(あの制服は…。)
副官が気付いたように、雄達は軍服では無く、襟と袖に鎖のような刺繍がされた制服を着用していた。
「トラン・アビシャスだな?
貴様には反逆の容疑がかかっている。
大人しく拘束されろ。」
雄達はドギへルス王家直属の憲兵隊であった。
星を焼き払う兵器を秘密裏に建造していればそうもなる。
カチャン…
(巻き添えを食らったか…。)
副官の雄は大人しく手錠をかけられる。
「くそっ!
離せっ!
私は司令長官だぞ!」
(その立場も最早無いも同然なのに…。)
「連れて行け!」
野心家の長官と付き従うだけの副官は憲兵隊に連行されていった。
~ボルト視点~
「ボルト・ペルシアウスだな。」
憲兵隊の制服を着た雄に確認される。
「はい、そうですが…。」
憲兵隊に拘束されるような真似をしただろうか?
「この基地の長官が反逆の容疑で拘束された。」
ついに憲兵隊が動いてしまう真似をしたか…。
「新しい長官が赴任するまでは我々の管理下にな
る。」
だからといって一兵卒の自分にわざわざ?
「しかし、君と君の機体は本部預りとなる為同行を
願う。」
なんと!
「本部では君の機体を解析。
そのデータを元に新型機を開発する。
君にはその部隊を率いて貰う予定だ。」
ボルト・ペルシアウス。
非公認部隊「メドゥーサ隊」の後進である、公認特殊部隊「ゴースト」の隊長に就任。
「ゴースト」は「電撃」の再来としてキャトラス軍に衝撃を与える。
~惑星キャトラス 宇宙軍本部~
「領域の端から本星を破壊できる兵器が開発されると
は…。」
「しかし、「英雄たち」の活躍により破壊したと…。」
「だが、次が造られるとは限らないぞ?」
「そもそも民間を標的にするなど!」
「最早領域獲得戦争の域を越えている。」
「ドギへルスの制圧をするべきだ。」
「…この意見に反対する者は?」
『異議無し。』
この日、キャトラス軍上層部の満場一致の決定により、キャトラスとドギへルスの戦いは全面戦争に突入。
各戦闘は激化の一途を辿ることとなる。
~ケートス隊 スノウ視点~
「新素材の機体?」
ケートス隊第三分隊を率いるに当たり、機体の改良が行われた。
(他の機体も改良の対象だ)
「何何…?」
添付された資料に書かれた事をつい声に上げてしまった事により、副長になった先輩が資料を覗き込む。
「従来の軍用合金より軽く頑丈な金属を使用、
ね…。」
新金属の呼称は「メタモメタル」。
何でも思い通りに変質させられるらしく、要望があれば可能な限り対応する、と。
但し、流動的な変質は成功しておらず、
(一回変質させると定着するらしい)
あくまでも既存の性質より少し上くらいまでの変質が可能、と。
(絶対に破壊されない、とかは無理。当たり前だ)
「で、どうするよ?」
先輩は早速要望を出したいようだ。
「試す前から要望も何も…。」
目の前にはメタリックシルバーの機体。
特殊塗料が必要無くなったので素材そのままに被膜材を塗布しただけのようだ。
「機体の色は変えれますか?」
機体の改良を行った技師に聞く。
「え?
はい、もちろん。
何色にしますか?」
既存の機体は灰や紺などの色だ。
それならば宇宙でも目立つ、
「白でお願いします。」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回から新章となります。
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