表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/177

23 限界戦闘

ゴォッ


 ミサイルを抱え再び宇宙へと飛び出す。

 前方には戦闘機隊。

 横にはポッド隊が並んでいる。

 各々が大量のミサイルを抱えているが、中にはロケットポッドやリニアガンを装備した機体もある。

 ミサイルが不足した為、なるべく火力の高い武器を装備したのだろう。

 何としても敵要塞砲を破壊するという意気込みが伝わって来る。


『もうすぐ敵の射程に入ります。

 攻撃に備えて下さい。』


『ピピッ!』


 艦からの通信直後にミサイルアラート。


ドドドドドッ!


ビリビリビリッ…


 巨大な爆発。

 衝撃が機体に伝わって来る。


『これはっ!?

 …M(微細)A()弾頭!?』


 そんな骨董品まで持ち出したか!?

 だが、爆薬を満載した我々には覿面だ。


ボンボンッ…ボッ…ボンッ…


 ダメージを受けたミサイルが誘爆し、粉々になる戦闘機。


『第一波、被害甚大!

 攻撃失敗です!

 残存機は各自攻撃を行って下さい。』


 次は第二波。

 ポッド部隊の番だ。


『ピッ!』


 レーダーに反応。


『敵要塞より敵機多数!』


 来たか!


シュバババッ


 ドギヘルス軍の十八番の開幕ロケット弾がポッド部隊に迫る。

 

グンッ


 予想はしていた。

 落ち着いて回避を行う。


ボンボンボンッ…


 しかし全ての機体が回避できるわけも無い。

 加えて爆装で機体の機動性が落ちている。

 少なくない機体が被弾する。


「マルコシアス隊、現状報告!」


 皆、無事だろうか?


『キメラ2、直撃を受けた…。

 行動できない。

 すまないね…。』


 ミケコ副長は脱落。

 重装甲のおかげで本人は無事そうだ。

(重装甲であるが故に避けれなかッたか…。)


『キメラ3、直撃は避けたが至近弾でF C S(射撃管制システム)がいか

 れた。』


 ガイウス隊員も脱落。


『キメラ4、問題無しっす!』


 ディック隊員は回避に成功。


『キメラ5、回避成功。

 問題ありません。』


 トーマス隊員も行ける。


「キメラ3、キメラ2を回収。

 帰還するにゃ。

 キメラ4、キメラ5攻撃続行にゃ。」


『第二波、被害多数。

 攻撃失敗。

 艦の支援に移って下さい。』


 残るチャンスは第三波の駆逐艦隊。


ゴォッ…ゴォッ…


 敵機が接近して来る。


「艦はやらせないにゃ!」


シュババッ!


 可能な限りの敵機をロックしてミサイルを一斉発射。


ボンッボンボンッボンッ


 全弾命中。

 しかし敵機は真っ直ぐ突っ込んで来る。


「回避すらしないにゃ!?」


 砲の盾になるとでも言うのか!?

 敵も必死なのだろう。


ゴォッ…


 抜けた敵機が被弾しながら駆逐艦の艦橋(ブリッジ)目掛け突っ込んで行く。

 特攻だ!


バチンッ!


 空になったポッドを分離(パージ)


ゴォッ


 スロットルをフルに。


ジャキンッ


 ブレード展開。


「さ、せ、る、かあぁっ!」


ガギイッ…ィィ…!


 艦のブリッジに衝突直前、敵機の横合いから割り込み、勢いのまま串刺しにする。


ゴオォ…


 そして機体のすぐ後ろを駆逐艦が通り過ぎて行く。


『救援、感謝する。』


『各艦、射撃開始!

 全弾撃ち尽くせ!』


シュバッ…シュバババッ…


 5隻の軍艦から数十のミサイルが敵要塞砲目掛け飛翔する。


バババババッ…


 敵要塞からは迎撃の砲火が。

 届けっ!


ボンッ…ボンッ


 撃ち落とされたミサイルの爆発が続く。

 一発でもっ!


ボンッボボンッ…


「当たれぇーっ!」


 …………………………。

 爆発が止んだ時、目の前には未だ健在の敵要塞砲がキャトラスに砲口を向けていた。


『第三波、攻撃失敗です。』


 無情な事実を突き付けられる。


 …………………………。


 …………………。


 …………。


 …。


ヴォッ!


…ボンッ


スパンッ!


…ボンッ


 作戦開始からどれ程経っただろう?

 三段階の波状攻撃は失敗した。

 それでも残存するキャトラス軍は敵要塞砲への攻撃を続行している。

 ミサイルは既に撃ち尽くし、艦載砲がメイン火力だ。

 射程がミサイルより短く、要塞により接近する為、激しい砲火を受け二隻が沈んだ。

 ビルフィッシュⅡと駆逐艦二隻はそれでも砲撃を続ける。

 艦載機部隊はその三隻を沈めようとする敵機の排除に奔走している。

 戦況はこちら側に傾いている。

 じりじりと前進し、敵要塞砲に損傷を与え始めた。

 しかし、


『戦闘時間限界まで一分です。』


「キメラ1、突貫するにゃ!」


 時間が無いなら被弾覚悟で突っ込む!

 ブレードであれば砲身を叩き切れる筈だっ!


ガガガッ!


『ピピッー!』


 被弾警告を無視する。


『あいつっ!』


『抜けられた!』


 敵防衛線を突破!


『ピーッ!』


 ロックオン警告。

 だが砲身は目の前だっ!


ブンッ!


 ブレードが砲身に当たり、


パキィィン…


「なっ!?」


 ブレードが折れ、驚愕に一瞬動きを止める。

 そして、


ボンッ!


「に"ゃっ!」


『ビーッ!ビーッ!ビーッ!』


 機体ダメージ超過のアラートが機内に響く。


「…いてて…。」


 背中を強く打ってしまった。

 機体も動かない。


『ザッ…キメ…1、ザザッしました?

 …メラザッ…、応答ザザッ…』


 雑音の酷い無線に応える。


「生きてるにゃ。

 機体は動かないにゃ。」


ガクンッ…


 機体が揺れる。


『隊長、聞こえるすか?

 帰還するっす!

 …作戦は失敗したっす…。』


 敵要塞砲破壊作戦は失敗に終わった。

 今作戦で残存していたキャトラス軍は、

  駆逐艦級5隻→3隻  (喪失 2隻)

  戦闘機22機→8機  (喪失14機)

  ポッド15機→9機  (喪失 6機)

 まで減少した。



 

意外と残ったように感じますが、ピコ機やミケコ機のような「破損したけど帰還した機体」を含めなので、無傷の機体はディック&トーマスの機体くらいですかね?

(戦闘機隊は知らん)


いつも読んでいただきありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ