小話 ピコ&ミーコのハロウィン
本編に関係無いエピソードを一つ…
初投稿から一ヶ月たちました!
コンコンコン
木々の葉が色付き、秋も深まったある日のこと。
そろそろ夕食の準備をしようとしたところ、自室の扉がノックされる。
ガチャ
扉をあける。
「トリックオアトリート、にゃ♪」
扉をあけたとたんにそう言うのは、頭に角付きカチューシャ、背中にコウモリのような付け羽根、銛の穂先のような尖った尻尾飾りを付けた(悪魔の格好?)ミーコである。
「そう言えば今日はハロウィンだったにゃ。」
しまった。
何も用意していない。
「そうだと思ったにゃ。
…夕食はまだかにゃ?」
少し残念そうなミーコ。
手には大きめのバスケットを抱えている。
「今から準備するところにゃ。
せっかくだから上がっていくにゃ。」
特別なものは用意していないが食事に誘う。
「良かったにゃ♪
これ作ってきたから一緒に食べるにゃ♪」
ミーコがバスケットの蓋を開けると美味しそうなパイが入っていた。
「カボチャのパイにゃ。
頑張って作ってみたにゃ♪」
なんと!
ミーコの手作りだ!
「ありがとにゃ♪
すぐに支度するから部屋の中で寛いでてにゃ。」
ミーコを部屋に上げ、キッチンに向かう。
食材は何があっただろうか?
冷蔵庫を確認する。
……ふと、ニシンが頭に浮かぶが既にパイはある。
(そもそもニシンが無い)
「甘芋のコロッケとイワナの香草焼き
にするにゃ。」
これでハロウィンの特別メニュー感は出せるだろう。
あとは主食にパン、適当に野菜スープでOKだ。
…………………………。
…………………。
…………。
…。
「ご馳走様でしたにゃ。」
全ての料理を食べ切った。
(パイとコロッケでお腹が膨れたのでパンは食べてい
ない。)
「パイ、美味しかったにゃ。
ありがとにゃ。」
ミーコにもう一度お礼を言う。
ミーコの手作りカボチャパイは初めてとは思えない程完成度が高かった。
「お粗末様でしたにゃ♪」
(何回か失敗したことは内緒にするにゃ♪)
ミーコは「頑張って作った」とは言ったが「初めて作った」とは一言も言っていない。
ピコが勝手に勘違いしているだけなのだ。
(ミーコも勘違いするような雰囲気を出していたが…)
「…もうすっかり遅くなったにゃ。」
二人で食器洗い等、片付けを終えたら良い子は寝る時間にさしかかろうとしている。
「ピコちゃんは私にお菓子くれなかったにゃ。」
唐突にミーコが言う。
仕方が無いだろう。
そもそもハロウィンだったことすら認識していなかったのだ。
用意しているわけが無い。
「この格好、何の格好だと思うにゃ?」
「悪魔じゃ無いにゃ?」
ミーコの問いに答える。
「答えは…」
…………………………。
…………………。
…………。
…。
翌朝、目覚めたピコは来年のハロウィンにお菓子を用意するかどうか、非常に悩むこととなった。
ほほぅ…?
ところで、こういった小話に需要ってあります?
タイミングによっては本編の雰囲気が崩れるので
悩みます。
ここまで読んでいただき本当に感謝です。
これからも本作を宜しくお願いします。




