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3  模擬

話の区切りの都合で短めです


「本日の訓練は模擬戦を行います。

 形式は1対1の総当たりで行います。」


 今日の訓練は、シミュレーターで履修した戦闘操縦を実機で試す模擬戦闘訓練となる。


「使用弾は、実弾はペイント弾。

 エネルギー兵器は、非破壊レーザー。

 誘導兵機は、硬化樹脂ミサイルを使用します。」


 バリキリー軍曹は最初は、例外は無いと反対していたが、

 ・基準はクリアしていないが、後少しで基準を満たす

  成績であること。

 ・既にスペースポッドでの戦闘で実績があること。

 ・シミュレーターと実機で成績が逆転することが稀に

  あること。

 ・模擬戦で危険度が低いこと。

 ・訓練カリキュラムが圧していること。

 以上のことを踏まえ、模擬戦への参加が許可された。


「………………。

 尚、今回の模擬戦によって基本武装仕様に対し

 ての使用感、要望等のレポートの提出をお願い

 します。」


 今回の模擬戦は戦闘の習熟度を上げる目的以外に、機体の拡張性を活用した別仕様機の考案の参考にする目的もある。


「………………。

 それでは早速開始します。

 ロドウェル伍長、バング上等兵は準備して下さ

 い。」


 初戦はミケコ副隊長とガイウス隊員のようだ。

 ミケコはシミュレーターをクリアしたのは5名中、

4番手。

 ピコほどではないが、命中率の低さに苦労し、ミサイルでの撃破が多い。

 ガイウス隊員は5名中2番。

 前の職場の経験か射撃の命中率は高い。

 しかし、近接射撃戦闘となると退き気味になる印象だ。

 ちなみに、1番手のトーマス隊員は、特筆する点はないが、操縦、射撃両方において高い水準だ。

 3番手のディック隊員は、推力全開から一撃離脱を好んでいる。

 それぞれタイプの違う戦い方だ。

 模擬戦ということもあって、非常に楽しみである。



 ………………………………………。

 ………………………。

 …………。



~数日後~


「ふぅ…。」

 

 コックピットから降りる。

 模擬戦初戦から数日後、一日に3戦行い、本日最後の模擬戦を終えた。


「いや~。

 負けたっす!

 あそこで当てられてビックリっす!」


 今日の対戦相手はディック隊員だった。

 あれだけの機動戦をしておいて、元気である。


「フローレンス曹長、ランナー二等兵。

 お疲れ様でした。

 本日の模擬戦はこれで終了になります。

 曹長は、明日に備え休養を。

 二等兵は、レポートの作成にかかって下さい。」


「げぇ~…っす。」


 ディック隊員が萎れる

 ミケコ副隊長、ガイウス隊員は既に全戦を終えてレポートの作成に取り組んでいる。

 ちなみに、この3名の戦積は同率で1勝3敗である。

 内訳としては、以下の通りになる。


 ミケコ・ロドウェル伍長

 わたし、ガイウス隊員、トーマス隊員に敗北。

 ディック隊員に、攻撃時の突撃への反撃のミサイル

 が直撃し勝利。


 ガイウス・バング上等兵

 わたし、トーマス隊員、ディック隊員に敗北。

 ミケコ副隊長のミサイルを全て射撃で撃墜し、射撃

 の隙をついたレーザーガンの一撃で勝利。


 ディック・ランナー二等兵

 わたし、ミケコ副隊長、トーマス隊員に敗北。

 開幕突撃から終始翻弄、射撃させることなく近距離

 からのミサイルで勝利。


 残る模擬戦は後一戦。

 そして明日の相手は、これまで同率勝利数かつ、シミュレーター成績1位のトーマス・ポーター二等兵である。


「何考えてるにゃ?」


 ポーター二等兵のこれまでの戦い方を反芻していると、いつの間にかミーコが側に来ており、顔を覗き込む。

 優しいグリーンの瞳にピコが写る。


「明日の模擬戦のことにゃ。

 他の3人より確実に手強いにゃ。」


 その瞳をしっかり捉え、話す。


「ミケコ副隊長も、バング上等兵も、ディック隊員も

 それぞれ強みがあって、それに対抗することで勝て

 たにゃ。

 トーマス隊員は全員の中で1番の技術は持っていな

 いけれど、全ての技術が2番なんだにゃ。」


 そして、それこそがどんな強みより障害になる。


「にゃぁ…♡

 ピコちゃんもすっかり戦士のカオにゃ♪」


「そんなんじゃないにゃ。

 今でもあの時の最後を夢に見るにゃ…。」


 模擬戦だから前向きになれるのであって、相変わらず戦いは苦手だ。


「…。

 じゃあ、私がピコちゃんに気持ちイイコトして

 慰めてあげるにゃ♪」











~夜 自室にて~


ピクッ

「んっ…。」


 刺激に身体が小さく跳ね、声が洩れる。


モミモミ…モニュン

「…いぃ。」


 時折変わるリズムがきもちいい。


グッグッ、グイッ

「っ!?

 うにゃあぁ~~~…。」


 刺激が最高潮に達する。


はあ…はぁ…


 「………。」


 肺に入る夜の冷えた空気と、全身の脱力感が心地よい余韻を奏でる。



 ……………。


 ………。


 …。



「マッサージ、どうだったにゃ?」


 最高である。




 




いつも読んでいただきありがとうございます

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