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渡部君のメソッド(改革)  作者: maT
えっ、私が指導者ですか!?
1/5

新星現る

▪登場シーン

Ⅰ:佐田(部長)

Ⅱ:渡部(主人公)

Ⅲ:但馬(先輩)

Ⅳ:たかし(先輩)

Ⅴ:神道(後輩)


◆サブタイトル一覧

A話:新星現る

B話:イキサツ!?

C話:そんなの卑怯だぞ

D話:但馬さん、なんでぇ

E話:渡部君、この想い割り切れん


章-Your choice of true route or false __


※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません

 部長席にて(9:30)

佐田部長「渡部君、君に頼みがある。

明日から指導係を引き受けてくれないか」


渡部君「(マジか)えっ、どうして僕が指導係に?」


佐田部長「新卒から1名入社したんだが、なかなか手を焼いてて、男だと分かったら、気に食わないとぶちかましてくるんだよ」


渡部君「(ひぃ、怖いな)」


佐田部長「そこで、持ち前のテクニックで

相手を翻弄すると評判の渡部君に白羽の矢が立った」


渡部君「そそそれって

僕が犠牲になりますよね、不安です」


佐田部長「大丈夫、ちゃんとしてたら何もしないから」


渡部君「ホ、ホントですか」


佐田部長「やってみるかい」


渡部君「(せっかくのチャンスだし、ここで

やらなきゃ男として情けないよな)

指導としてはまだまだですが、やってみます」


佐田部長「では、明日紹介するよ」


 翌日フロアにて(10:05)

渡部君「おはようございます」


佐田部長「渡部君、おはよう。こちら新卒採用の神道だ」


神道「神道(しんどう)邪心(じゃしん)だ。よろしく」


握手する渡部―

渡部「(手がデカいなぁ)よろしく」


佐田部長「今日から1ヶ月程、二人で教育訓練を受けてもらう。

困った時は随時相談してきて下さい」


渡部君「分かりました」


佐田部長はそう言って、その場を去っていった。


 5階オフィスにて(10:12)

渡部「神道さん、ここです。」


神道「あ、ここか」


 中に入る二人

渡部「(緊張してきた)…」


神道「…(もしかして緊張してるのか)」


渡部「さてとはじめましょか」


神道「緊張してるだろ」


渡部「えへ、バレました?」


神道「顔に出てるぞ。火照ってる」


渡部「あまり顔、覗かないで下さい」


神道「(ははーん)はやく、訓練やろう」


 訓練中(11:59)

渡部「(わっもうこんな時間)そろそろ休憩しましょか。神道さん」


神道「さんは照れるからよ。ジャシンって呼んでくれて構わない」


渡部「それじゃ言うよ。ジャシン」


神道「了解!」


渡部「むむっ(いい声してる)」


神道「俺も呼んでいいか?一成君」


渡部「いいよ」渡部はジャシンとの距離が少し縮まったのだった


 外に出る二人(12:02)

渡部「昼ごはんどうですか」


ジャシン「わるい、また今度」


頷いた渡部「うん、それじゃまた休憩後に」


 ―昼休憩後(12:45)

ジャシン「ね眠くなってきた」


渡部「ジャシン、寝るのはいけませんよ」


ジャシン「あ、すまん。起こしてくれて助かった」


 終業間近(16:55)

ジャシン「ここはどうやってやる?」


渡部「そうですね。この様にツールを使って」


ジャシン「ほほぉ、やるな」


渡部「へへぇ、恥ずかしいですから褒めないで下さい」


ジャシン「敬語使わなくていいのによ。先輩なんだから」


 チャイムが鳴った

渡部「今日の訓練はここまで、お疲れ様です」


 ―The next day


過ぎてゆく時の中あっという間に終了日を迎えた


 部長席にて(9:50)

佐田部長「1ヶ月間、不慣れながらもよくやった。

今後につながる良い経験だよ」


渡部君「ありがとうございます」


佐田部長「たかしも(自らの積極的な行動が出るようになった)

と渡部君を褒めていたよ」


渡部君「(たかし先輩...嬉しいなぁ)いえいえ、

フォローしてもらってばっかりで」


佐田部長「神道も、この前にフロアの入り口でバッタリ会った時、心から尊敬していたよ」


渡部君「(へぇジャシンが...照れるなぁ)

そういえば、佐田さん。終了したらどこに配属されますか」  


佐田部長「実はなぁ、その事なんだが、

本人の希望で仕事は海外からの仕事をしたいと

面談で聞いたんだ」


 渡部((!)...)


渡部君は予想外の出来事にただ相槌を打っていた


渡部「(マジか、ジャシンと一緒に

仕事できると思ったんだけどなぁ)」


 訓練中(10:00)

渡部「よし、普段通り」


(11:05)―

ジャシン「(うーん、ここ分からんな聞くか)一成君」


渡部「えっどうかした?」


ジャシン「(おや?悩んでる顔だな)いや、なんでもないよ」


 昼休憩(12:02)

ジャシン「一緒に食べにいこうか」


渡部「ゴメン、今日お腹の調子が悪いんだ」


ジャシン「そうかぁ、また今度な」


刻々と過ぎてゆく時間とは裏腹に

会えなくなる渡部の心は辛い気持ちが増えていった


 終了間際(16:57)

渡部「残り5分を切ったので簡単に挨拶をさせて頂きます。本日を(もっ)て訓練終了となります。また縁があればお願いします。ありがとうございました」


 ―End

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