イキサツ!?
フロア1階にて(12:05)
たかし「よう、渡部君」
渡部君「たかし先輩、聞いてくださいよ」
たかし「うん?どうした」
渡部君「指導係をすることになって」
たかし「ホンマか、一緒に飯行こか」
渡部君「はい」
とある焼肉店にて(12:15)
カルビをご飯の上に乗せ合わせて頬張る
渡部君「(うわぁ、お肉柔らかい)美味しいです」
たかし「(ええ顔やな)それで、どうなんだ」
渡部君「今のところは資料を見ながら、伝える感じですね」
たかし「上手く喋れたん?」
渡部君「二人っきりもあって沈黙の中、始まりました」
たかし「二人っきりかよ、きついな」
渡部君「印象は特に悪い人ではなさそうですが、
時折ぶちかますって佐田さんから聞いたもので
正直ビビりました」
たかし「佐田さんがか、まぁあの人の事だからな」
渡部君「やっぱり、ボクには向いてないよ、指導なんて」
たかし「そんな事ないで、まだ始まったばかりや」
渡部君「いざ教えようとすると中々難しくて」
たかし「そうやな」
渡部君「伝えるって難しい」
たかし「せやな、伝える為に大切な事は経験や」
渡部君「経験ですか」
たかし「せやで、失敗は誰にしもあるからな、失敗経験を共有することが大事や」
渡部君「なるほど」
たかし「そういや、なんで指導係になろうと思たんや?」
渡部「そうですね、気弱い自分を変えられる気がして」
肩をポンポンと、たかし「そうかそうか、
自分の意思で一歩踏み出したんやな、えらいやん、
気負おうとせず、ぼちぼちやっていこう」
渡部君「ありがとうございます」
たかし「それとや、
困った事あったらいつでも来いよ」
落ち込んでいた表情も笑みがこぼれた渡部君「分かりました」
たかし「やっぱ(メンタル)つえーわ、
(部長がなぜ、渡部君なのかわかった気がする)」
渡部君「そんなことはないですよ」
食事を終えて―
渡部君「ごちそうさまです」
たかし「ふぅ、仕事に戻るかぁー」
―昼休憩後(12:45)
部長席にて
佐田部長「ふむ、海外へ人員要請か、弱ったな」
悩む部長はふと外を見渡すと雲の流れが早くなっていた
佐田部長「...あいつも、苦労してるだろうな」
壁「(ハハーン)」




