六章
指輪が淡く光だし、熱をもった。
「な、なんだ!?」
―誰か!お願い、私を、彼を助けて!!―
「な、ななな!?ゆ、指輪がしゃべった!?」
タカは何がなんだか分からなくなった。そしていきなり村の外から異様な空気が漂い始めた。まるで指輪の声(?)の元へと集まるかのように・・・。
「なんなんだよいったい!!てか、魔物の気配だよな、これ!こんなにたくさんの気配・・俺一人じゃ・・・くそ!」
タカは一度諦めたがこの村を見捨てることもできずにいた。例え一人じゃ倒せなくても少しでも倒すことができれば良いと、タカは思い一気に村の外へと駆け出した。
「う、うお!?い、居過ぎじゃねぇーか?・・はは、一人で倒すのか・・・」
そう言いタカは戦闘体勢へと入った。
「はぁっはぁっはぁ・・・・・な、何体いんだよ・・・っ」
かれこれ一時間近く戦っていたタカの体力は限界に達していた。そしてタカはふらつき遂に倒れてしまった。
絶体絶命。タカは覚悟を決めた・・・魔物にやられる覚悟を。
「・・・お前はここで倒れるのか」
そんな声が聞こえ、薄れゆく視界に黒服の男が現れた。
見たことのある男だとタカは思った。
「・・・・・・・そ・・・か・・・ん?」
「んあ?おっちゃん?なんで俺・・・確か」
目の前にヒロが居て、その隣には黒服の男がいる・・・。
「あ、ああ?!お前!!」
「私の名前はお前などではない。それに年下の奴に呼ばれるのも不愉快だ」
このままにしておくとタカが怒り出して、手に負えなくなるかもしれないと考えたヒロは割り込んで、タカが気絶した後を男を交えて詳しく話した。
「俺は酒を飲んだ後家に帰ろうと店を出ようとしたらこの、フィルが来たんだ」
「・・・私は剣を探しに来た道を戻ってこの村に来た。が、どうやら君が俺の剣をかっさらったようだな」
剣を持ち上げながら説明するフィルの言い方が気に入らずにいたタカは、反発するように言った。
「俺はその剣を、お前が助けた女の子に依頼されて剣を渡して、報告して任務完了だったんだよ!なのにかっさらったってのはおかしいだろ!!」
「・・・任務?依頼?・・・そうか君はハンターなのだな」
「・・・・?お、おい、フィル?さっきそう言ったよな、俺。坊主はハンターで、お前の事探してたって」
「覚えていない」
なんともマイペースなフィルだった。
「それよりもお前、十年前のリーブス村の事覚えてるか?」
「リーブス村の十年前のこと?」
タカは復讐という目的でこの男を探していたのだ。
「確か十年前は、ある家に向かい・・・」




