遠征の日、実験の時間
3年の試験当日、1年も拠点確保のために同行する。
1学年、120名前後、トータル、240名ちょいの学生に、引率の先生方が14名。
2頭立ての馬車が12台、1台に20名前後+御者代わりの先生・・・
さすがに詰め込みすぎじゃないか?と思ったのだが、大人じゃ無いから平気か。
その他に、1頭の馬車が2台・・・こちらには各種装備とか雑多な荷物が詰め込まれているようだ。
歩くよりは断然速いが、メチャクチャ飛ばす訳でも無い。
時速10~15kmって所だろうか?適当だけど・・・
デグルバ山の麓まで2ルーオ(2時間半)程度・・・
早朝に出発し、昼間に試験を行い、夜に帰ってくる。
・・・完全に遠足だな。
ギュウギュウ詰めという訳では無いが、20人も詰め込まれていると・・・うるさいな。
4、5人掛けの椅子×5列という形で、当然ながら、椅子にクッションなど無く、ケツが痛い。
道中は実にのどかで、乗り物酔いをすることも無く、遠足気分を満喫した。
デグルバ山が見えてきた。
比較対象が無いので何とも言えないが、それほど高い山には見えない。
山自体は岩肌だらけの禿げ山のようだ。
麓は針葉樹林となっており、その外側は草原となっている。
更に近づくと、木の柵と小屋が見えてきた。
小屋の前には結構お年を召した衛兵・・・というか、引退間際のおじいさんか?
どうやら小屋は監視小屋の役目を果たしているらしく、柵の外側に建っている。
背筋をぴんと伸ばし、胸の前に腕を持ってくる形の敬礼をしている。
そんなおじいさんの横を馬車は通り過ぎていく。
通り過ぎざまにちらりと見えたのだが、柵に魔法陣が描かれているようだ。
恐らく、なんらかの結界の役目を果たす魔法陣なのだろう。
その結界で、ゾンビもどきが外に出ないようにしている・・・んだと勝手に推測した。
林を少し進んだ所に、開けた場所が見えてきた。
ここにも柵があり、馬車は柵内に入っていく。
馬車が14台入っても余裕がある広さをしており、かなりのスペースだ。
どうやら、この周囲の柵にも結界の魔法が掛かっているんだろう。
ココをベースキャンプとし、試験をするようだ。
つまり、1年はココで待機か。
試験内容は、コア持ちのディリングを倒し、1人1個のコアを持ち帰ること。
パーティーを組んでいる場合、パーティー内で融通して構わない。
一匹狼でも問題は無いのだが、パーティーを組んだ方が効率がいい。
引率の先生が十二分に余ってみるわけでは無いので、近くのパーティーには気をつけ、お互いに助け合うこと。
山の方には洞窟もあり、コア持ちは洞窟の中の方が多いが、視界も悪いため慎重に行動すること。
と言ったあたりが、試験の概要だ。
「おい、1年ども、集合しろー!」
戦士学科の先生が集合を掛ける。
一般教養でもお世話にならなかったので、名前が解らない。
頬と額に古い傷があり、目付きも鋭い・・・かなりの威圧感だ。
「お前らには、ここへ近づくディリングの排除をやってもらう。
念のため、魔法で結界を作ってはいるが、
あまりウヨウヨと集まられると、
馬が脅えてしまう。
馬ってヤツは、繊細な生き物だ。
一応、戦時展開用厩舎にて、
馬の目に入るようなことは無いと思うが、
念には念を入れて排除をしてもらう」
ああ、あの運動会テントもどきは、厩舎なんだ。
戦時展開用厩舎・・・また、えらくごつい名前してるな。
「ここいらに来るディリングは、
ほとんどがコア無しの府抜けた連中ばかりだ。
お前らの実力でも十分対処が可能だ。
とは言え、それでも油断をすればやられるぞ。
1人での行動は絶対にするな!
必ず複数人で対処しろ」
『はい』
「ディリングは頭を潰すと、
こちらを見つけにくくなる。
足を潰して足止めをするのも効果的だ。
だが、お前らは技術が足りないんだ。
素直に、胴体の中心を狙っていけ。
中心を潰せば倒せる!
油断せずに、みんなで協力して潰せ」
『はい』
「何かあったら、本部詰めの先生に言うんだぞ!
あとは、迷ったら空を見上げろ。
のろしが上がってるからな。
それを目印に帰ってこい」
『はい』
「よーし、お前らも解散!」
えらく放任というか、無責任というか・・・いいのか?
まぁ、そんなに危険が無いからこそ、こんなことしてるんだろうが・・・
安全に対する配慮が足りなさすぎる気がする。
「・・・ウィル、どうするの?」
「そうですね・・・
ミレイには、ちょっと協力してもらいますか」
さて・・・チノとラルはどこかな?
・・・ああ、いたいた。
2人でまとまっていてくれるので助かる。
「チノ、ラル」
「ああ、ウィル」
「ウィル、ミレイ、
どうしたの?
っていうかどうするの?」
「ちょっと試したいことがあるので、
協力してください」
「それは構わないけど・・・」
「じゃぁ、ちょっと人目の少ない所に行きますか」
「やっぱり、人目の少ない所なんだね・・・」
「ええ、そうですね」
「いや、そんな気はしてたけどね」
なんだ、その、とほほ・・・みたいな雰囲気は。
4人で柵の外に出る。
さすがに1年は、柵の側からあまり離れていないようだ。
物音に気を使いながら、木々の間に入っていく。
「ウィル、柵から離れると危ないよ」
「まぁ、そうなんですがね・・・
あまり側だと人目はあるし、
ディリングはいないし・・・
実験出来ないじゃ無いですか」
「やっぱり、ディリングに実験するんだ」
「ええ。そうですよ。
ディリングを見つけたら、
教えてください」
「・・・うん」
木々の奥から、喉が枯れたような声が聞こえてきた。
木々に隠れながら、奥を覗う。
足を引きずるようにして、土の塊のような人型が徘徊しているのが見える。
なるほど、あれがディリングか。
ディテールの甘い人型のようだ。
その割には、人の形をトレースしているのが解る。
遠目には解りづらいが、目鼻口部分も一応あるようだ。
声が出ているということは、少なくとも声帯もどきもあるのか?
「あれがディリングなんだね」
「うわぁ。気持ち悪い」
「・・・うん」
「まぁ、でも・・・
思った以上に遅いですね」
「そうだね」
「で、どうするの?」
「そうですね・・・
ラルとミレイで、
足下を凍らせちゃってください」
「・・・うん、解った」
「あんだけゆっくりなら、楽勝」
「チノは、いつでも矢を撃てるようにしておいてください」
「大丈夫かな?」
「まぁ、ヒールがあるので、
死ぬことは無いと思いますが」
「えっと・・・
最悪じゃないだけで、
安心はできないよね」
「いっくよ~」
「わわ、待って、待ってよ」
「かる、もるで、やーる!」
「・・・かる、もるで、やーる」
ラルが唱えた一拍後に、ミレイが唱える。
ラルのサイドスローでウォーターボールがディリングの足下へ飛ぶ。
ミレイのアンダースロー(野球のではなく、ソフトボールの)でアイスボールがラルのそれを追う。
ウォーターボールがディリングの足下にぶつかり水がはぜる。
その直後にアイスボールが足下を凍らせる。
飛び散る水滴の時間を止める。
ラルのウォーターボールと組み合わせることで、より広範囲を凍らせることが可能だ。
ディリングは上体をばたつかせるが、足下は動かない。
どうやら無事に足止めできたようだ。
「わぉ。動けなくなった」
「・・・やった」
「ええ、2人とも、さすがです」
「ウィル、ボク、構えといてもいいかな?」
「いえ。いつ動き出すとも限りません。
今しばらく警戒していてください」
「解った」
さてさて・・・近くで観察するか。
「ウィル、大丈夫なの?」
「ラルとミレイは後ろで待っててください。
いつでもチノに加勢できるように・・・」
「・・・うん」
「気をつけてね」
ディリングの手の届かない範囲に近づき、周囲を見て回る。
目に当たる部分に赤い光が見える。
何が光ってるんだ?
っていうか、こちらの動きを目で見ているような動きをする。
頭を潰すのも効果的だというのも、納得だ。
主に土で出来ているのか、表面は赤茶けている。
造形は・・・なんでか、成人男性を模している。
しかも不思議なことに衣服着用だ。
まぁ、衣服っぽいってだけなんだが・・・
・・・いや、男性器がむき出しじゃなく、ズボンに収まってるから判断した訳なんだが・・・
そこまで細かく作られているんだろうか?
・・・ま、ズボンは脱がせられそうにないし、脱がす趣味もないが・・・
背中側に回る。
こちらを向こうともがいているが、足が動かせないため、こちらを向くことが出来ない。
ゾンビだったら、ヒールで癒し殺すという無双が出来るんじゃないかなぁ?と期待していたのだが・・・
残念ながら塵芥の塊ってことだし・・・
取り敢えず、リサーチで観察をしてみるか。
「リサーチ」
真っ青だな。
特に腹・・・心臓の下・・・丹田だっけ?
あの辺はもの凄く濃い青だ。
これって・・・マイナスってことか?
ヒールでプラスになったりして倒せないかな。
ま、試すのはタダだし・・・試しますか。
・・・凶暴化したりしないよな?
色々疑問は尽きないが、試してみないと解らないしな。
背中側から、手をかざし・・・
「ヒール!」
「え?ヒール!?」
「ちょっと、ウィル、何してんの」
ディリングの動きが止まる。
真っ青だった色が薄くなって、色が消えていく。
前に突き出されていた腕が上腕で折れ、地面に落下する。
地面にぶつかると、湿気った土を落とした音がした。
落下した腕は、その形を崩し、土の塊(?)が残った。
反対の腕も肩から落下する。
「うわ、ちょっと、ウィル!」
「ええっ!?」
腕が落下したことでバランスが崩れたのか、上体にひねりが加わる。
腿に無理な力が加わりヒビが走る。
一気に上体がバランスを崩し、地面に落下する。
土塊の山を残し、ディリングの形跡は、足と人型に広がる土だけになってしまった。
「ふっふっふ・・・」
「ウィル?」
「わっはっはっはっは!」
「ちょっと、ウィル?
どうしたのよ!」
「ウィルが壊れちゃった・・・」
「・・・ううん」
「ミレイ、解るの?」
「・・・うん。嬉し、そう」
「嬉しい?」
「いやいや、はっはっは。
大丈夫ですよ。
ついつい嬉しいというか、
楽しくなってしまいまして・・・」
「ウィル!」
「どうしたのよ」
「ディリング、恐るるに足らず!
当方には迎撃の用意有り!」
「やっぱ、壊れてるんじゃない?」
「失敬な。
ま、冗談はさておき、
もう2,3体に対して実験してみましょうか」
「ちゃんと説明してよね」
「ええ、出来る限りは・・・」
そんな訳で、追加2体にヒールをし、同じように破壊することが可能なことを確認した。
恐らく、負の生命エネルギーで形成されている身体に、ヒールという生命の生きるというエネルギーをぶつけることにより、相殺して破壊しているんだろう。
という勝手な推測。
思わず、楽しくなって、破壊しまくろうとしてしまう所を、自制し・・・他のみんなの戦力を確認する。
ラルタイアの水属性魔法は、元々、攻撃力が低いという欠点があるため、ディリングに対し、効果的なダメージを出すことが出来なかった。
水分を含むことで、表面は脆くなり、自重もかさむことから、動きを鈍くする効果はあるのだが、破壊する所までは達することが出来ない。
ミレイの氷属性魔法は、アイスアローを用いることで倒すことが出来た。
ただし、しっかりと頭部、丹田付近等の弱点を突かないと効果が薄い。
爆発するような魔法なら、他の部位でも効果があったんだろうが・・・
アイスボールでは効果的なダメージを出すことが出来ない。
チノテスタの弓矢だが、これも結構微妙だ。
どうしても点のダメージになってしまうからだ。
ただ、頭部を打ち抜くことで、ディリングの目を潰すことが可能なようだ。
なにも目をピンポイントに貫かなくても、ヤツの索敵能力が低下する。
さて、確認も終わったことだし、ヒール無双して楽しむか。
わっはっは・・・ストレス発散に付き合ってもらうぞ。
「ヒール!」
またも1体が地面に沈む。
「むぅ。
なんで一番後衛のハズのウィルが、
一番破壊力あるのよ」
「はっはっは。
僕の数少ない活躍の場なんですから、
いいじゃないですか」
「ウィル・・・
ちょっと、いいかな?」
「ん?チノ・・・どうしました?」
「うん・・・
気のせいかも知れないんだけど、
今、ちょっと首飾りの感じがしたんだ」
「え?ここでですか?」
「うん・・・気のせいかも知れないんだけど」
「今は、もう感じないと・・・」
「そうなんだ。
ごめんね」
「いえ・・・」
ふむ・・・顔見知りってことか。
ついでに、ココに持参ときたか・・・
チノテスタは、ハーフの所為か感知範囲が狭い感じだな。
ま、一切感じられない人間が何言ってんだって話だが。
「・・・ウィル」
くいくいっとミレイに袖を引っ張られた。
「どうしました?」
「・・・あれ」
ミレイの指さす方を見るとゾンビもどきが歩いている。
「ディリング・・・ですね」
「・・・あっちも」
また違うディリングを指差す。
「ヤツらがどうかしましたか?」
「・・・みんな、同じ方向に、歩いてる」
「え?」
言われて見ると・・・確かに同じ方向に向かっている。
「ほんとだ。
ミレイ、よく気がついたね」
「・・・なんとなく?」
よくよく見てみると、他のディリングも同じ方向へ向かっているようだ。
チノの感じた首飾りの気配・・・
先生の言っていた、クロを引き寄せる性質・・・
そして、同じ方向へ歩くディリング・・・
答えは出ているようなモンだが・・・どうした物か。
歩いて行く先を見てみると、洞窟の入り口があるように見える。
ってことは、あの中に首飾りを持った人間が入っていった・・・ってことだろうなぁ。
え~い、面倒な事をしてくれる。
取り敢えず、ヒール無双が出来るから大丈夫だとは思うが・・・
「ミレイ、ラル、チノ・・・
申し訳ないのですが、
わがままに付き合って貰えますか」
「・・・いいよ」
「ミレイは、そうやってすぐにいいよって答えるけど、
どうせロクな事じゃないよ?」
「かなりロクでも無いことですね」
「ほら」
「一旦、柵まで戻ります。
そこで、ラルには残って貰います」
「え?
まぁ、私の水魔法じゃ攻撃になんないし、
別にいいけど・・・
なんで?」
「チノとミレイには申し訳ありませんが、
あそこの洞窟に付き合ってください」
「え?危ないよ」
「首飾りが、あの中にある可能性が高いのです」
「えぇ!?
う・・・それじゃぁ、仕方ないか」
「ねぇねぇ。首飾りって?」
「それは移動中にでも話します。
ラルには・・・
そうですね・・・
半ルーオ(36分)程度経過しても戻らなかったら、
先生方に、
ウィルのバカが洞窟へ入って戻ってこない。
と伝えてください」
「危険は無いの?」
「僕のヒールが効果的なのは確認済みです。
全く危険が無いと言えば嘘になりますが、
チノやミレイがケガをしても、
僕が癒してみせます」
「・・・うん」
「チノやミレイが、嫌だと言うなら、
ラルと一緒に控えていてくれて構いません。
が、一緒に来てくれると助かります」
「・・・嫌じゃ、ないよ」
「はぁ。しょうがないよね。
解ったよ。
一緒に行くよ」
「ありがとうございます。
ほんと、助かります」
「半ルーオだね。
必ず戻ってきてよ?
告げ口なんかしたくないんだからね」
「ええ、戻るよう約束します」
ベースキャンプに移動する道すがら、首飾りに関して大雑把に説明した。
あまり知られたくは無いのだが・・・チノが知ってる時点で手遅れな気もするし・・・
まぁ、あまり事細かには教えていない。
ラルと別れ、洞窟への道を戻る。
途中で見かけるディリングは、洞窟へ向かうという事も無く、徘徊しているだけだった。
先ほどの奴らは、ティータの祝福の残り香みたいな物を追っかけていたか、気配を追いかけていたのだろう。
時間経過で追跡が不可能になったか、範囲外ってとこか。
洞窟の入り口に着いた。
直径3メートルくらいだろうか?
中からはひんやりとした空気が漏れ出している。
鍾乳洞と水晶窟の合わさったような雰囲気だ。
少しだけ中に入ってみる。
思ったより明るい・・・と言うより、どこかから光が入り込んでいるようだ。
この様子だと、ランタンとか"たいまつ"は要らないだろうか・・・
禿げ山な事が幸いし、水晶の中を乱反射しつつ、山肌の光が届いているのだろうか?
ほんのり明るい場所もあれば、かなり明るい場所もある。
なんとも不思議な洞窟だ。
入り口からしばし下った後、急に開けた場所に出た。
天井までは10メートル以上あるだろうか?
ここまで粉砕・・・見かけたディリングは、徘徊タイプばかりだった。
ってことは、もっと奥まで入っていったってことになるだろう。
この広い場所・・・分岐地点か・・・
「・・・ウィル、どうするの?」
「そうですね・・・
チノ、どこにあるか解りますか?」
「さすがに・・・無理かなぁ。
強いて言えば、
左の上に向かってる道っぽいけど・・・」
「チノの感じる力・・・
大いに頼りにしてますからね」
「違ってたら、ごめん」
「いえいえ。
僕には解りませんから、
文句は言いませんよ」
あまり足場がいいとは言えないが、軽い上り坂を上っていく。
右へ左へと、まさしく紆余曲折。
「チノ、さすがです。
どうやら正解のようです」
「どういうこと?」
「ディリングが、僕らを無視し始めました」
「奴らの先にあるってこと?」
「そういうことです」
「動きのしっかりしたのがいるね」
「あれが恐らくコア持ちでしょう。
こちらに気が向いていないウチに、
一回、倒しておいた方がいいかも知れませんね」
「ええ!?」
「この先、コア持ちが増えた際に、
勝てるのかの判断が付きません」
「・・・凍らせる?」
「いえ・・・ヒールで大丈夫だとは思います」
ノーマルディリングが引きずるようにして歩くのに対し、コア持ちはしっかりと歩いている。
走る・・・とまでは行かないが、軽く早歩きだ。
身体の表面もツヤがあり、硬化しているような印象を受ける。
「ヒール!」
コア持ちが仰け反り、体勢を崩す。
やはり、ノーマルと同じヒールでは無理か。
「もう一発、ヒール!」
コア持ちの両脚が崩れる・・・が、身体は維持されている。
歩行が出来なくなったので、脅威では無くなったが、頑丈だな。
「さらに、ヒール!」
さすがに耐えきれなくなったのか、崩壊する。
2.5倍~3倍ヒールって所か・・・沢山くると、たるいな。
「・・・大丈夫?」
「ええ、大丈夫です。
思ったより頑丈ですね」
「そうだね。
ウィルでヒール3回だと、
ボクやミレイじゃ厳しいかも」
「そうですね・・・
2人は足止めに専念した方がいいかも知れません」
「・・・うん」
「ウィルに頼りっぱなしになっちゃうけど、ごめんね」
「いえ・・・」
「キャアァァァァァァァ」「いやぁああぁぁぁ」
「誰かー、誰かー!」
次回「遠征の日、ヒーラーの時間」
Twitter @nekomihonpo
変更箇所
土塊→土塊
次回タイトルの追加
刻→ルーオ
してるんんだろうが→してるんだろうが(指摘感謝)