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新・ロリの惑星  作者: 神原ハヤオ
第1節-起
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16/53

その16「二人目のアンドロイド?!」

 春の嵐が吹き荒れた。風がカーテンを躍らせた。

 紙切れが1枚、掃除をしていた俺の足元に転がってきた。手に取った。

「なんだこれは……」

 それはチラシのようだった。ポップな字体でこう書かれていた。

『第11回 ロリ人間コンテスト 来週開催』

 いや本当になんだこれは。


「私ではない」

 こんなビラをばらまくのは一人しかいないと思った俺は、元凶と思しきアンドロイドに詰め寄った。だが彼女はかぶりを振った。

「しかし」と彼女は続ける。「興味深いイベントだ」

「興味なんて持ってもらわなくていいんだが?」

「おいおい君が私に勧めてきたんだろう? 『これを知っているか?』と。私が知らないと思ったから親切心で教えてくれたんじゃないのか?」

「残念ながら違う」

 俺は彼女からチラシをとりあげ踵を返した。

「おい! そのビラを渡してくれるんじゃないのか?! おい!」


「なんのチラシだい、これは」

 幼女クオンが首をかしげた。

「わからないから、こうして見せているんだ。何か心当たりはないか?」

「さあ……見当もつかないなぁ」

 クオンが首を捻る。

「そもそも何のイベントなんだろう? ロリ人間コンテスト……名前から察するに、『誰が一番のロリ人間なのか』を競うコンテストかな?」

「いや、そもそも肝心の『ロリ人間』が何なのかがわからないのだが?」

 しばらくクオンは考え込んでいたが、結局は肩をすくめた。

「考えてもわからないことは考えない! それよりもお掃除の続きをやろうじゃないか。もしかしたら、別のビラビラも落ちているかもしれないよ」

「ビラビラ言うな……」

 くすくすとクオンは笑った。

 その時、かなたの空から音がした。窓の外を見やると、向こうから一機のヘリコプターが近づいてきていた。

「人……?!」

 俺は走り出した。音は近づいてきている。階段を駆け上り、屋上に上がった。ヘリが病院の上空まで迫ってきていた。

 俺はあらん限りの声をしぼった。両腕を大きく振り回した。

「おうい! ここだ! こっちに気がついてくれ!」

 俺の声に気がついたのだろうか。

 ヘリは病院の上空で静止した。

 そして、消えた。

 消えた?

 ヘリがあった場所から、人のようなものが落下してきた、ような、ではない、人だ! 人が落ちてきた! 俺は立ちすくんだ。頭が真っ白になり、動けなかった。人が……足からジェットを噴射して、減速した。減速して、屋上に着陸した。

 まばゆく輝く白い体。風になびく黄金の髪。その関節は、球体関節。

「二人目の……アンドロイド……!」

 アンドロイドの女は、俺に見覚えのあるビラを突き出した。

「このチラシに、あなた見覚えがありまして?」

 俺はおずおずと頷いた。満足そうにアンドロイドは微笑んだ。

「ではここが、祭りの会場なんですわね! ようやっとたどり着きましたわ!」

 アンドロイドは左手を腰に、右手で横ピースを決めた。

「世界の幼女をあまねく守る! 奇跡のスーパーアンドロイド、トゥインクル=トゥインクル 1st、見参ですわ☆」

 頭の悪そうなやつが来てしまった。

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