005話 村が終わりを迎えた。
「よし、ウイング上からこの村の状態を確認しにいくぞ。」
「了解しました。」
俺様は、ウイング背中に乗り村を空中から見ようとした。その時だった。
「ちょっと、待ってください。」
ミミが俺様に言った言葉だった。
「どうした?」
「あの、私も今の村の状態を見てみたいのです。」
「ミミが見たいなら一緒に連れていくけど、ホントに大丈夫なのか?村の終わりに近い事が、今から起きるんだぞ。」
ミミは、また落ち込んで地面に座りこんだ。
「そこまで、言わなくてもいいのでは?」
「悪いな、ウイング。このゲームは遊びじゃない。この村を助けれるのは俺様とウイングだけなんだよ。もしも、失敗した場合この村は永遠に終わりを迎えれないんだよ。」
「失礼しました。我はあなた様に従います。」
俺様とウイングは、話終わって村を見に行った。
「お願い…この村を助けてー」
もちろん、ミミが言った言葉は聞こえている。
「助けてやるよー」
「我はあなた様と同じ道を一緒に突き進むだけです。」
そして、俺様とウイングは村の上空に着いた。
「ここが村でございます。」
「名前とかあるのか?」
「はい、あります。この村はストライクです。」
「ふん…、なら今日からは名前は変える。この村は終わりを知らない村、OT(終わらない時)だ。」
「いいのですか、村の名前を変えて?」
「いいんだよ。ホントに終わりを知らないんだから。だけど、それも今日で終わりだよウイング。」
俺様とウイングは、話ながら村の周りを確認したのでミミがいる家に戻った。
バサバサ
「おい、ミミいるか?」
「………………………………………」
「うん?、おいミミ返事ぐらいしろよ。」
「………………………………………」
「おかしいなぁ、ウイングどう思う?」
「すいませんが、もしかしては寝てるのではないでしょうか?」
「あ~、なるほどね。なら、寝てる間に終わらせるか。」
ミミが寝てる間に行動開始した。そして、俺様とウイングは数分で話し合いは終わった。
「ウイング分かったな。話したとうり、やってくれよ。」
「了解しました。」
バサバサ
そして、俺様とウイングは知り合ってすぐなのに上手くお互いを信じあって行動開始した。
「さてと、ミミ行ってくるわ。」
俺様は、外からミミの居る方を見ながら言った。そして俺様は、村の方に歩いて向かった。
「上手くいくといいな。時間には遅れは、攻略失敗の原因になるからな。」
村も近いので、軽く走りながら向かって言った。
「さて、俺様のゲーム始まりだぜ!!」
その事ウイングは、作戦を実行していた。その内容は。
「いいか、ウイング。お前は俺より先に村に行き村の人達を何人か殺してこい。そして、俺様が来たらウイングは俺の所に来い。」
「了解しました。では、後で合流しましょう。」
そう、これが俺様が作戦。初めに何人か殺していいウイングと合流して、この村の人達が今どんな状態なのか自覚させるんだ。そして、それはもう始まった。
「お!、そろそろいい頃だな。」
俺様も、無事着いた。
「おい、皆逃げろ。」
「なんだよ、あの竜。」
「皆早く走れー。」
そう、これが狙いだった。
「ふん、ではゲームを終わらせるか。今すぐに俺様の所に来い、ウイング。」
バサバサ
「お待たせしました。」
「ふん、上出来だ。これより、この村は初めて終わりを知るんだー」
この村は今日で、初めて終わりを迎える。
「おい、皆あいつが竜を従えている人だー」
「嘘だろ、ミミ様と結婚したあいつがこの村を襲ったのかー」
村の奴らが、俺様を見ていってきた。
「お前らに1つ教えてやる。お前らは、もう死んでるんだよ。」
この一言で、村の皆は黙った。
「何黙ってる。そこの人を見たら分かるだろ。俺様のウイングが、殺した人間が動いてることに?」
「え!」
村の人達は、ウイングが殺した人達を見た。
「ウソだろ。何で胴体ないのに、動いてるんだよ。そんなに、血が出てたら死んでもおかしくないよ。」
「やっと気づいたか。お前らは死んでるんだよ。それも、残念なことにお前らをそうさせたのは俺の弟だ。」
ここで、真実を少し話す。村の人達は動揺している。
「そろそろ、終わりにするわ。お前らの仇は俺様が取ってやる。そして、ミミも幸せにしてやる。」
「ホントに幸せにしてくれるのか?」
「ホントだ。ミミにはお前らの事は話してない。」
「分かりました。あなた様を信用します。我々も、安心して亡くなれます。」
「それが、お前らの望みだったか。」
そう、これがこの村の人達の望みだった。ミミ様を幸せにする日とを探していたんだ。
「はい、これでミミ様もは一人ぼっちにならないですみます。」
「ああ、安心して行け。」
「少しすいません、お願いがあります。」
「何だ?」
「ミミ様には、この事を言わないでもらえませんか?」
それは、ミミが村の人達が消えたことを分かっても理由を教えるなと言っているみたいなもの。
「それは、無理だな。この事は、ミミに伝える。」
「何でだ、ミミ様を悲しませることを言うのか?」
「お前らは、勘違いしてる。ミミにこの事を言わないでいたら、ミミもお前らの後を追ってもいいのかー」
これが、狙いだった。村の人達と約束をしない。それは、この村が村の人達の勝手で構成されてるからだ。ミミ様はここにいない人だった。それは、村の誰かが連れてきたからだ。だから、ミミにはホントの事を言う。それが、ミミが一番幸せになる道だからだ。
「ミミはこの村の人ではないだろ。」
「なぜ、そう思うのですか?」
「それは、ミミと村の距離だよ。中にはミミをホントの村に返したいと、思ってる人もいたんだよ。」
「………、すいませんがお願いできます?」
「ああ、ちゃんと元の村に送り返す。だから、安心していいぞ。」
「ありがとう」
村の人達は、最後に笑いながら消えてた。
「終わりだよ。この村は新しい朝が迎える。」
これで、俺様のゲームは終わった。
「さてと、ここでウイング寝るか。」
「了解しました。」
その日の夜は、村の中心で俺様とウイングは二人とも寝た。




