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星牙号の防衛戦



~抽出兵器と黒き支配者~


第1章 闇からの刺客


銀河辺境の暗黒星雲帯。星牙号が静かに航行する中、セラが全身を震わせて警戒を告げました。

《この空間…歪んでいる! 星核のエネルギーを吸い込む恐ろしい“穴”が近づいてる!》


次の瞬間、闇を切り裂いて1機の戦闘機が出現! 流線型の黒い装甲に、中心が紅く輝く巨大な砲塔を備えています。通信から響くのは、機械音混じりの冷たい声。


「原初種ヒカリ…お前の肉体も星核も、総帥のものとなる。抵抗は無意味だ」

現れた刺客の名はゼノン。帝国最高の科学者が自らを改造したサイボーグ戦士であり、この兵器のテストパイロットでもありました。

彼の操るのが――《星核抽出砲エクストラクター》。ヒカリの細胞レベルまで共鳴し、星核エネルギーを強制的に引き出して奪い取る、禁忌の殺戮兵器です。


第2章 抽出兵器の脅威


「撃て!」

紅いビームが放たれると、宙域全体が重く圧迫され、ヒカリの体にまとわりつくような痛みが走りました。

「あっ…!」

彼女の肌から微かな銀色の光が引き剥がされ、砲へと吸い込まれていく! セラが必死に巻きついて守ろうとしますが、兵器の力は想像以上でした。

《まずい! このままでは母さんの生命力ごと奪われてしまう!》


「ヒカリ!」リオがガードを率いて出撃! ガードのプラズマ砲が放たれますが、ゼノンは抽出エネルギーを盾にして容易く弾き返します。

「無駄だ! この兵器はお前たちの“永遠の源”そのものを糧とする! ヒカリを捕らえれば、帝国は不老不死の軍団と永久機関を手に入れるのだ!」


アルトとエルナも小竜たちと共に立ち向かいますが、敵の力は圧倒的でした。


第3章 明かされる黒幕の影


絶体絶命のその時、艦内のホロスクリーンに禍々しい光が浮かび上がりました。

ゼノンの背後に、星々を従えるような威圧感を放つ男の姿――帝国総帥ゼルガイアが、初めてその全容を現したのです。


「我が最愛の“器”よ…長い間待ちわびたぞ」

その姿には驚くべき秘密が隠されていました。彼の肉体の半分は崩れかけ、人工臓器とエネルギー管で繋ぎ止められていたのです!


《彼は…自分こそが不老不死を得ようとしている!》セラが叫びます。

「その通りだ!」ゼルガイアの声は欲望に満ちていました。

「数百年前、私は原初種の研究で大事故に遭い、体が崩壊し続ける呪いを負った。だがお前の存在を知った! お前の星核を完全に吸収し、永遠の肉体を手に入れる――それがこの計画の真の目的だ! 帝国も賞金稼ぎも、全てはお前をおびき寄せるための駒に過ぎない!」


これこそが、全ての陰謀の根源だったのです。


第4章 絆が禁忌を打ち砕く


「私を道具になど…絶対にさせない!」

痛みをこらえたヒカリの瞳に、決意の炎が灯りました。

彼女はセラ、家族、仲間たちの心と完全に同調! 奪われかけた光が逆に輝きを増し、抽出ビームを跳ね返します。


「リオ! 子供たち! 一緒に!」

「はい!」

家族全員のエネルギーが一点に集中! セラが放つ黄金の炎、双子の星紋、ガードの守護光――それらが重なり合い、純粋な星核の奔流となって抽出砲へと襲いかかりました。


「なにっ!?」

禁忌の兵器は自らが吸い込んだエネルギーに耐え切れず、内側から爆発! ゼノンの戦闘機は闇の彼方へと吹き飛びました。


スクリーンのゼルガイアは怒りに顔を歪めながらも、不敵な笑みを浮かべます。

「見事だ…だがこれは序章に過ぎない。次こそ我が手に…永遠の輝きを奪ってみせる!」

通信は闇に消え、宙域には緊張感だけが残りました。


戦いは終わっても、黒幕の執念はさらに深まっていました。

ヒカリはリオに抱きしめられながら、遠い闇を見つめます。

「私たちは逃げない。この絆がある限り、どんな闇にも負けないから…」


星牙号の真の決戦は、これから始まろうとしています――





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