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第2章 鋼の船と荒くれ者たち



「おい、こんな場所に反応があるぞ? 生体反応だ!」

「馬鹿な、この宙域に生命体なんているはずがない!」

金属のきしむ音と低い男たちの声が聞こえ、ヒカリは薄く目を開けた。


眼前には、獣の頭を模した装甲をまとった巨大な宇宙船。船体にはレーザーの傷や爆発痕が生々しく残り、横書きの古い共通語で**《星牙号》と刻まれていた。彼女を拾い上げたのは、銀色の長髪に右頬に傷跡を持つ男――船長のガル・ラガン**だった。


「…子供か? しかもどの種族とも違う特徴だ」

ガルは大きな手でそっと彼女を抱え、船内へと運んだ。そこに集まったのは一癖も二癖もある男たちばかり。


- 機械いじりが得意な老技師ドク:全身の半分がサイボーグ


- 狙撃手のリア:冷徹だが動物好きな女性


- 航法士のゼロ:星図を読む才能に長けたエイリアン種


彼らの正体は、銀河連合から指名手配される宇宙海賊だった。物資密輸、遺跡探査、時には腐敗した軍艦から民間船を守ることもある――自由だが危険な生き方をする者たち。


「この子をどうする? 捨てていくわけにもいかないが…」

「連れて行くしかあるまい。星がくれた縁だ」

ガルの決断で、ヒカリは星牙号の一員となった。前世の知識を持つ彼女は、次第にその才能を発揮していく。地球の科学知識を応用して推進器の効率化を提案したり、古い言語の解読を助けたり。荒くれ者たちも、いつしか彼女を「小さな星の娘」と呼び、心から守るようになった。

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