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第1章 青い地球の終わり、漆黒の宇宙の始まり


2026年の春、七瀬 ヒカリは17歳だった。受験勉強に追われながらも、空を見上げては「もっと広い世界がある」と漠然と夢見る、どこにでもいる普通の女子高生。


その日、通学途中の交差点で、暴走車が突っ込んできた。痛みも感じる間もなく意識が闇に呑まれ――次に気づいたとき、彼女の体は浮いていた。


風も重力もない。代わりに目に飛び込んできたのは、今まで教科書や写真でしか見たことのない無数の星々。漆黒の空間に虹色の星雲が渦巻き、遠くにはガス惑星の縞模様がゆっくりと回っていた。


「ここは…どこ? 私、死んだの?」

声は自分のものだが、幼い。見下ろすと、手足は5~6歳ほどの小さな体に変わっていた。肌は少し青白く、指先にはうっすらと光る細い血管が走っている。前世の記憶は鮮明に残ったまま、彼女は異世界――いや、異宇宙へ転生していた。


だが長く安らかな眺めは続かなかった。周囲の宇宙塵が激しく渦巻き、体を貫くようなエネルギーの波が襲う。どうやらこの宙域は「崩壊星界帯」と呼ばれる、惑星崩壊の残骸が漂う危険地帯らしかった。意識が再び闇に沈みかけた瞬間――

ザアン…!

青い光の膜が彼女を包み込み、荒れ狂うエネルギーから守った。

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