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第3章 ヒカリ、初めてのときめき
突然の事態に、ヒカリは息を飲んだ。
原初種としての力、転生した記憶、仲間への慈しみ…どんな危機でも冷静だった彼女の心が、今まで経験したことのない波打ち方をしている。
胸がぎゅっと締めつけられ、頬に一気に熱が上る。耳元まで真っ赤に染まり、青い瞳は潤んで泳ぐ。
「え…っ わ…わたし…」
言葉がうまく出てこない。体を包むセラも目を覚まし、くすぐるように彼女の心に囁く。
《ふふ…母さん、これが“恋”だよ。初めてのときめき…素敵だね》
リオは真剣なまなざしで待ち続けている。その真っ直ぐな瞳に、ヒカリは自分の鼓動が宇宙よりも大きく響くのを感じた。
彼女はゆっくりと頷き、初めて恥じらうように視線を伏せ――それから再びリオを見上げ、小さく、だけどはっきりと答えた。
「……はい。
私も…初めてこんな風に誰かを意識して、胸がいっぱいになるの。
これから…ゆっくり、あなたと一緒に歩んでいきたいです」
歓声が再び巻き起こり、星牙号は愛と祝福に包まれた。
窓の外には無数の星が瞬き、2人の新しい旅立ちを照らしていた――これからは、ただの仲間ではなく、心から結ばれた恋人同士として。




