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嫁に浮気されたら、大学時代に戻ってきました!  作者: 万和彁了
シーズン・4  After 『誰よりも輝ける夏』

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第165話 理系総合海水浴BBQ

 俺は湘南の海にやってきている。今日は理系学部総合海水浴BBQ(医学部除く)という伝統行事が行われる。俺は早めに来て設営の準備を手伝っていた。


「マジ楽しみだよなぁー!五十嵐さんの水着」


「それなー!五十嵐さんどんな水着なんだーくぅ!」


 野郎どもの話題は五十嵐の水着がどんなのなのかというものばかりだった。果たしてどんな水着でやってくるのか。俺も期待感溢れている。さあ頑張って働こう。





 そして会場設営は終わり、徐々に参加者たちがやってきた。だいたいは男子たち。理系学部だからね。勿論野郎の水着なんて興味ないからスルー。


「カナタさーん!」


 楪の声がした。振り向くとブルンブルンにおっぱいを揺らしながらこちらに早足でやってくる楪がいた。淡いブルーのビキニを着ている。ブラからはおっぱいがこぼれそうに見える。


「よう、楪。とっても可愛いね。セクチーセクチー」


「えへへ。これ自分で選んだんです。そう言って貰えてよかったです!」


 はにかみながら楪はそう言った。いつもは流している黒髪を頭の後ろで二つにお団子にしている。


「髪型も可愛いね。新鮮だ」


 楪は嬉しそうに頷いている。


「はじめてやりましたけど、楽しかったです!ところでカナタさんは今日は設営なんですか?」


「うん。車持ちはみんな道具係だったんだ」


 大学あるあるだけど、車持ちのやつは大抵いろんなところで便利屋扱いされる。


「はいよーーーーーー!!」


「「「ひひーーーーーーん!」」」


 なんか馬の声もどきがした。その声のする方に目を向けると、屈強な三人の男子が騎馬を組んでいた。その上には我らが姫であるムーちゃんが乗っていた。


「あら紅葉さん。一人なの?ふふふ、はははははは!!」


「何上から見下してやがりますかこの女は!薩摩おごじょ舐めると地獄に落ちますよ!」


 ムーちゃんは騎馬から降り立ち楪の前に堂々と立つ。


「男のエスコートもなしに海に来るなんて可哀そう」


「好きな人が浜辺で待ってればそれで十分なんですよ!てかなんで騎馬?!小学生ですか!」


 ムーちゃんは今日もマウント取りに必死だ。ムーちゃんは赤いビキニだった。いつもと違ってニーソがない生足が新鮮、なによりも艶めかしく見える。


「どうかなぁ。カナタ君。この水着。印税で買った高級ブランドなの」


「情熱的でありながらも静謐なデザインがとてもセクシーで綺麗で姫可愛いよ」


 ムーちゃんは胸もちゃんとあるので、ほんとスタイルもいい。ハイスペック理ケジョ姫はあなたのことです!


「うふふ。ありがとう。今日は色々アトラクションとかもあるんだよね。楽しみにしてるね」


 姫から期待してるぞと言われると陰キャな俺はハッスルしちゃう。頑張らねば。


「πのπ乗!」


「ぐぼぉ!重いぃ!」


 楪が背伸びをしてムーちゃんのおっぱいの上に自分のおっぱいを乗せる。


「ふっ。わたしの重みでぺちゃんこになってしまえばいいのです」


「誰が負けるかぁ!重さよりも形の方がずっと大事なのよぉ!」


 ムーちゃんと楪はその場でおっぱいを押しつけあう謎の相撲をはじめた。所詮はバカである。


「あ、やっほー常盤くん」


「こんにちわ、常盤」


 そしてそんなところにやってきたのは五十嵐と真柴だった。五十嵐はこの間の緑の水着で来ると思っていたのだけど、今日はなんとピンク色の可愛らしいデザインのビキニだった。周りからの視線を独占しているかわいいの化身だった。でもおっぱいはぼよーん!ばいーん!どかーん!


「五十嵐。お前には可愛すぎるしかない」


「常盤くん、ありがとう。でも文法間違ってない?」


 五十嵐は首を傾げていたけど、でも可愛すぎるしかないのだ。はあ他の野郎どもに見せたくねぇ。凹そっかな?そんなときに頬っぺたを引っ張られた。


「ん?真柴。なんだよ」


「なんだよじゃないでしょ」


 真柴は白のビキニを纏っていた。腰には白系の透けるパレオを撒いている。でもこのビキニは普通のやつじゃない。ブラジリアンビキニだ!お尻のカットが凄まじくエロい。


「真柴。さばさばしすぎやろ。なにそのセクシーさ」


「スオウから貰ったのよ。うちが自分で選んだわけじゃないんだからね」


「そうかい。でも。ああ。すごく可愛いんだな、お前って」


 それだけ言うと、真柴の顔が赤く染まった。ぷいっと顔を背けてしまうがそれも可愛い。髪の毛を一つのお団子でまとめているからうなじもセクシー、猫みたいに噛みつきたくなる。


「代々みんな揃ったね。もうすぐはじまるからまったりと……ってムーちゃんなにしてるの」


 ムーちゃんが五十嵐の周りをグルグル回って舐めまわすように見ていた。そして五十嵐の前で寝転がり腹を見せつけながら。


「わん!」


 と言った。


「ムーちゃん?!何どうしたの?!頭よすぎて壊れちゃったの?!」


「あっしはこわれてないざんすよ。へへへ。姫様のまでは犬になるしかねぇざんす。わん!」


「メッチャ壊れてる!いつものマウントスキーはどうしたの!マウント取れよ!頑張れよ頑張ってくれよぉおお!」


「はっはっはっはっわんわおーん!」


 ムーちゃんは犬の様にお座りして五十嵐にじゃれついている。五十嵐は首を傾げていたけど、ムーちゃんワンチャンに手を伸ばして。


「いい子でちゅねぇ!ここきもちいいでちゅか?」


「わん!わん!」


 五十嵐は腹を撫でたり頭を撫でたりしてムーちゃんをあやしていた。ムーちゃん……五十嵐相手にマウントできなくて心のバランスが保てなくなったのか……いと憐れなりけり。


「へぇ、こんなのが稀代の天才物理ケジョの姫さまなんだ。あはは!ウケるー!」


「失笑、嘲笑、哄笑。わらわらわらわらわら!」


 そこへやってきた連中の顔には覚えがある。以前俺が五十嵐と水着を買ったときに見かけた顔だ。すなわち葉桐の女たち。俺は波乱の予感に息を飲んだ。




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