2504話 レヴァら焼きにくい垂れ
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【世界剣樹ー中層ミドリーブー1階】に【短弓射手】と一緒に挑んでいたな。
一人で挑んでいた時と比べてやはり手数が増えたことで【マヒク】もどきのリポップ速度に間に合わせて討伐することが出来た。
【短弓射手】が必要としていた【マヒク】素材もそこそこ集まったとのことなので今日は次の階層に進んでみるぞ!
というわけでやってきました【世界剣樹ー中層ミドリーブー2階】!
ここは第一階層と比べて一気に周りの見た目が変化していた。
通路は岩で、周りは壁じゃなくて床が溶岩になっているステージだな!
「ちなみに、この溶岩に落ちるとちゃんと身体が溶けるから気をつけてね。
上空を飛ぶことは出来るんだけど、溶岩の真上を飛ぶとどれだけ高度があっても継続的熱ダメージを受けることになるから基本的には飛ばずに通路を歩くことが推奨されているねぇ……」
なるほどな。
つまり、非常事態での回避で空を飛ぶことは出来るが後々のことを考えると使わない方がいいっていう奥の手くらいに考えておいた方が良さそうだ。
「ただ、例外として【戒炎剣レヴァ】を剣現させたリデちゃんやそのテイムモンスターの機戒兵フレイムギアは溶岩の上でもダメージを受けたり身体が溶けたりすることなく通常歩行出来るねぇ……
多分だけど、それぞれの階層は対応する世界剣種を持っているプレイヤーが有利に動ける仕様なのカナ?」
えぇ!?
そんな便宜が図られるのか!?
だったら第一階層で俺が【封地剣マヒク】を剣現させていたら何か有利になることがあったってことじゃないか!?
「……言われてみるとそうだねぇ。
言われるまで失念していたよ、お嬢ちゃんは【封地剣マヒク】の担い手でもあったね。
【堕闇剣ダイン】の方が話題になることが多いからそっちの印象に引っ張られていたよ」
まぁ、フィニッシャーになり得る手札といえば【堕闇剣ダイン】だからな。
とはいえ、初動ってことや通用する相手の多さを考えるなら【封地剣マヒク】の方が汎用性は高いんだけどなぁ……
そんな会話をしながら歩いていると向こうから巨体の敵が現れた。
全身から炎やマグマを噴き出し続ける異常な姿のモンスターだ。
「あれは世界剣獣【レヴァ】と同じ姿だよ。
近づくだけで燃えたり溶けたりするから気をつけて欲しいカナ」
うげぇ、俺の天敵みたいなものじゃないか……
つまり包丁で攻撃しようにも包丁はチュートリアル武器だから溶けないにしても、俺の身体がもたないわけだ。
厄介すぎるぞ……
「しかも物理系の矢攻撃は中々効きにくくてねぇ……
オジサンはスキルを使って矢に魔法付与していないとダメージが通しにくいのが辛いよ。
攻撃に力が入るからこっちではないはずの腰痛を発症しそうで怖いカナ」
急に年齢を感じさせるトークになったな……
まぁ、リアルで腰痛を患っていても関係なく動けるのがVRMMOの良さだから、そこは気にせず動こう!
「お嬢ちゃんいいコト言うねぇ!
それなら行こうか!
スキル発動!【テンペストアロー】!」
【短弓射手】が放ったのは暴風を纏う矢だった。
それが【レヴァ】もどきに炸裂し一気に体力を削っていく。
それなら俺も追撃させてもらうとするか!
スキル発動!【天元顕現権限】!
さらにスキル発動!【波状風流】!
俺も【短弓射手】に合わせて風の攻撃だ!
風の刃を飛ばしてダメージを加算させていったわけだな!
「いや、そこまで風を強めるとまずいねぇ!?」
【短弓射手】が慌てた様子を見せた。
何事かと思って【短弓射手】に聞き返そうとした途端、俺と【短弓射手】は熱波に襲われてそのまま死に戻りすることとなってしまった……
迂闊でしたね。
全く、これだから劣化天子は……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




