2415話 いといとのいと
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【キズマイナ】と【キョズコロン】という二人の【勇者】同士の戦いを見学させてもらっていたな。
やはり普通のプレイヤー同士の戦いと比べて何倍もの規模でのぶつかり合いが繰り広げられていて、それだけで見せ物として満足できるくらいのものだったぞ!
それはそれとして、【キズマイナ】と【キョズコロン】があれほど仲良くなっていたとはな。
二人ともベクトルこそ違うが引っ込み思案な性格同士なのもあって合わないかと思ったが、似た者同士ということで逆に馬が合ったっぽい。
孤独になりがちな【上位権限】レイドボスが新たな仲間を見つけたことは喜ばしいことだな。
というわけでやってきました和風城エリア!
今日は【勇者】たちがいないのだが、昨日聞いたことを少し試してみようと思ったな。
それでは、スキル発動!【深淵纏縛Ф】!
俺は【ファイヌル】の忍者衣装へと姿を変えていった。
これで準備万端だな!
そして、スキル発動!【儡蜘蛛糸】!
俺はとりあえず何も考えず蜘蛛糸を飛ばしていく。
……やっぱり何も引っ掛からないか。
概念とかにも効果があると聞いたから同じ場所で試してみたんだが、そう簡単にはいかないみたいだ。
なんとなく分かっていたこととはいえ、わりとショックではあるな……
さて、なんで分かっていたこととはいえ試したのかというと雑に撃っても効果があるのか知りたかったからだ。
これで効果があるなら何も苦労する必要はないしな!
そして、ここからが本番でもある。
スキル発動!【深淵纏縛ΦБ】!
俺は【アルベー】と【ファイヌル】の深淵細胞を重ねていき、2つの深淵種族の力を十全に扱うための準備を整えておいた。
これまでの流れから【ファイヌル】の力を継続するのは誰でも分かっただろうが、【アルベー】の力を加えるのはどうだったかな?
俺はこれで力の流れをこの眼で知覚できるようになったわけだ。
【キズマイナ】は感覚的にこれを見抜けるようになってきていて、それの操作権利を奪い取ったみたいだが俺なら視覚で捉えて実行できるんじゃないかっていう実験だな!
そして、力のレイラインに向けてこれをもう一度使ってみることにしよう。
スキル発動!【儡蜘蛛糸】!
俺は本来なら見えていない、そこに実体として存在しないものに向けて蜘蛛糸を放っていった。
……するとどうだろうか、和風城に流れていっているリソース供給を俺も受け取れるようになったのだ!
ハハハ、これはいいな!
こんなことが出来るなんて考えてなかったが【ファイヌル】の力はかなり応用が利くな!
……だが、それで調子に乗っていたからなのか急に逆にリソースを奪い取られ始めてしまった。
なんだなんだ!?
俺が慌てていると声が遠いところから響いてきた。
【拙者の収集しているリソースを奪うのは感心しないでござるよ】
【拙者のスキルを使って盗るという発想はいいでござるが、それは同時に拙者も同じことが出来るのでござるよ?】
【やるからにはやられる覚悟をしておくのでござるな】
くっ、リソースを奪ったのをすぐ察知されてしまったか……
本家本元の【ファイヌル】には敵わないなぁ。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




