2394話 海エリアの賑わい
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【検証班長】に海エリアでの【カニタマ】討伐の詳細を話していたな。
話したことで俺が得た情報は全く無かったのだが、こういうのは【検証班長】に情報を渡しておくのが後々役に立つ。
所謂投資ってやつだな!
こういう時に一方的に情報を投げつけておけば、俺が困ったときに逆に情報をもらいやすい。
それに、【検証班長】が情報を持っていれば他から仕入れてきた情報とドッキングさせて最適化させてくれるだろうからな!
それに話したところで俺に失うところもないので、話すだけ得ってわけだ!
というわけでやって来ました……海エリア!
ここで海を眺めて黄昏ている【海図航海士】に話しかけていく。
どうだ?
はじめて自分がトッププレイヤーと呼ばれているエリアで【上位権限】レイドボスを倒した感想は?
「感無量!
でも、【包丁戦士】さんにおんぶにだっこされたような状態だったのも事実。
最後は【包丁戦士】さんに任せっきりで不甲斐ないです」
まぁ、【海図航海士】ならそう言うだろうと思っていたぞ。
だが、終盤になればなるほど【海図航海士】が主導して【カニタマ】の体力を削り続けてくれたからこそ、俺が最後の一手を繰り出せたわけだ!
しかも、俺は倒したというより捕獲したみたいな方法を使ったから、【海図航海士】がまとめ上げたプレイヤーたちで削っていなかったらあの手段は不発に終わっていたことだろうよ。
他のやつにはここまで言わないが、お前は俺をやけに慕ってくれてるからな。
少し言葉を尽くして説明してやるが、お前が繋いだバトンが今回の戦いを勝利に導いたんだ。
そこは誇りに思って、今後の自信に繋げていくべきだぞ!
「【包丁戦士】さんにそこまで言ってもらえるとは……
俺がこの戦いで皆のために貢献できたなら無問題!
海エリアのレイドボスはまだいるはずなので、今後もその討伐や姿の戻った【カニタマ】の攻略を目標に全力邁進!」
あぁ、その意気だ!
……それはそうと、お前はあらかじめ深海種族に種族転生していたが、今回の討伐でプレイヤー全員がかなり軽い感じで種族転生出来るようになったんだが海エリアへの参入はどんな感じなんだ?
「その様子はまさに大盛況!
これまでとは比べ物にならないくらい、プレイヤーが観光感覚で訪問中。
種族転生もその時に海が気に入ったプレイヤーが実行」
ふーん、インバウンド需要と移住がマッチするようなものか。
これまで海に近寄れなかったプレイヤーたちも、種族転生出来るなら……と下見に来たりしているんだろうよ。
そのブームはいずれ去ることだろうが、それまでに深海種族に種族転生したプレイヤーを増やせたら海エリアの攻略組が増えることに繋がるし、今のうちに囲い込みをしておくといいんじゃないか?
「助言感謝!
俺も自分でやっていましたが、周りの力を借りてしばらくは囲い込みを実行してみます。
これで俺のクラン以外の協力クランが増えたら攻略スピードも一挙上昇!」
そうなるだろうな。
だが、競争相手が増えるということはお前の注目度も下がっていくかもしれないぞ?
そこはいいのか?
「無問題!
注目されたくてやっているわけじゃないので、海が皆に開かれていれば安心!」
そうだな、お前はそういうやつだったよ……
無欲だったり、欲深かったりする……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




