2393話 【検証班長】への戦後報告
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【カニタマ】を討伐していたな。
最後は【カニタマ】の精神的動揺を誘うことで何とか異変化していた力を抜き取ることが出来たな!
【カニタマ】も元々のレイドクエスト名である【絶深海の総座長】として復活を遂げたわけだ。
そして、その影響もあってか、【カニタマ】が使ってきた反則級のスキル【海溝異本】が俺の手元に来たのだが、単純なスキルではなくスキル???という表記になっていたのでどう考えても厄物なんだよなぁ……
というわけでやって来ました新緑都市アネイブルにある樹木をくり貫いて作られた建物……クラン【検証班】のたまり場メッテルニヒ!
ここの一階にある受付をスルーして二階に上がって……行こうとしたら珍しく受付嬢に止められた。
「あっ、どうも【包丁戦士】さん。
【検証班長】さんなら今外出中です。
ご用がありましたらほのぼの市場にある【チケフレア】へお立ち寄りください」
……なるほど、外出中だったか。
それにしても、高級料理店である【チケフレア】に【検証班長】がいるのもイメージに無かったから意外だな……
とりあえず行ってみるとしよう!
「おや、【包丁戦士】さん!
ちょうどよかったです!
【包丁戦士】さんにお祝いしようと料理を準備してもらっていました。
せっかくなのでテイクアウトではなく、ここで食べましょうか。
大丈夫ですか、【フライパン料理人】さん?」
「問題ありませんよ」
……なるほど、【カニタマ】討伐祝いとして俺に料理を振る舞おうとしていたわけか。
とはいえ、【検証班長】が得意なわけじゃないから高級料理店であるここに来ていたってことだ。
「それで、どうでしたか?
途中までの話は参加していたプレイヤーたちから情報を集めましたが、最終局面はほとんど【包丁戦士】さん以外強制ログアウトされてしまったみたいですからね……」
というわけで俺は【検証班長】に何があったのか話してみた。
すると、【検証班長】は変顔と言ってもいいくらい顔をしかめながら俺の話を聞いていた。
「なるほど、そのような経緯で【カニタマ】が元の姿に戻ったのですね。
相変わらず【包丁戦士】さんは突拍子もないことをしますね……
得体の知れない相手のスキルを奪って使うなんて恐ろしいこと普通はやれたとしてもやろうとしませんよ。
強制的にプレイヤーたちをログアウトさせるような違法チートのような効果を事前に発揮していたのならなおさらです。
最悪【包丁戦士】のアカウントが消されてもおかしくないレベルのものだと思いますよ?」
それは、まぁ、そうだよなぁ……
あの時はテンションに任せてやってたが、わりと危ない橋を渡っていたのかもしれない……
「それはさておきですが、【上位権限】レイドボスを倒したのに解放された要素が少ないですね。
【菜刀天子】を倒した時や【大罪魔】を倒した時はもう少し色々あったはずですが、今回は通常のレイドボスを倒したのと遜色がない気がします。
【包丁戦士】さんの倒し方がイレギュラーだったからなのか、変異していたからなのか分かりませんが報酬が減らされてしまっているのかもしれませんね」
……全体で見るとそうかもな。
だが、俺に関しては海溝世界のテクスチャ?を取り込んだみたいだし、【カニタマ】の魚鱗も手に入ったし、【海溝異本】も手に入った。
俺に報酬が集まったのかもしれないぞ!
「【包丁戦士】さん、中々欲張りですね……?
今に始まったことではありませんが、相変わらず特殊なものを手に入れますよね。
だからこそMVPプレイヤーとして選出され続けられるわけだね」
俺は別にそういうの意識してやってるわけじゃないんだけどなぁ……
【検証班長】の奢りでかに料理を食べながらその後も報告を続けたのだった……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




