2372話 決戦前日
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【釣竿剣士】にこれまで何をしていたのか聞きに行っていたな。
生産アイテムの輸送護衛をしていたとのことで、確かにキモいザリガニエネミー軍団が跋扈している沼地エリアや海エリアを安全に運ぶためには【釣竿剣士】レベルのプレイヤーがいると安定したことだろう。
俺的にはちょっともったいない気もするんだが、戦争のプロである【ロイス=キャメル】が決めた配置なら俺も異存はない。
それに【釣竿剣士】も嬉しそうだったから良かったよ。
というわけでやって来ました海エリア!
ここには【海図航海士】、【ロイス=キャメル】、【マキ】、【釣竿剣士】、そして俺……【包丁戦士】が集まって一つのテーブルを囲んでいた。
「お嬢さんも来たことで会議を始めさせてもらうとしよう。
私としては【カニタマ】攻略の総力戦をそろそろ始める頃合いだと考えている。
皆の意見を聞いておきたかったのだよ」
なるほどな。
それは確かにこれくらいのメンバーを集める理由になるか。
「俺としてはもう少し準備をしたい所存。
俺自身が不十分?」
「いや、【海図航海士】君はこの状態で問題あるまい。
漠然とした不安があるのは承知しているが、その部分は我々ステッキ次元からの補佐……シャルルやエラが補うことで問題あるまい?」
「【ロイス=キャメル】さんが言うなら……
無問題?」
【海図航海士】は半分しぶしぶと言った感じだが納得したようだった。
それで他の連中は?
「生産プレイヤーなら当然挑むべきと進言します!
これ以上長期的に戦闘をし続けると私のクランメンバーへの負担も続いてしまうことになりますからね。
常用的な生産アイテムの作成が必要なのは分かっていますけど、創作的な活動もそろそろさせてあげたいですからね」
「軍需は景気を良くするが、一方で市民の活動を強いることになる。
それは理解していたつもりなのだが、やはりこの場でもそれが議論に上がってきたわけか。
無論、私の方針としても相違ないのでその申し出は受けよう。
やはり早急に解決すべきだったわけだ」




