2373話 絶深海域での総力戦開始直前、戦力把握
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は海エリア攻略組で会議をしていたな。
その中で、これ以上海エリアだけに注力し続けるとプレイヤーたちの疲労や、創作意欲へ影響していきボトムダウンオンライン自体から離れていってしまう可能性まであの後検討していたからな……
そこまで考えるのか……?と思ったが、特に【ロイス=キャメル】はきつい戦場での兵士の離脱を何度も経験していると言っていたから、その経験を踏まえての危機感を覚えていて会議召集をしたんだろうな……
流石、集団統制が得意なMVPプレイヤーだ。
俺だったら全て無視して攻略してたから、プレイスタイルの差がここで出てきたのは面白い現象だな!
ちなみに、【マキ】は会議中ずっと寝てたから特に意見を述べてない。
MVPプレイヤーだから便宜上呼ばれてはいたが、【ロイス=キャメル】が作戦立案をメインでやっているので今回の会議は俺や【マキ】はお飾りのようなものだったからな……
というわけでやって来ました海エリア……絶深海域!
ここには既に何隻もの船が集結しており、【カニタマ】攻略のための総力戦を仕掛けるというのが誰の目から見ても明らかな状態になっている。
……とはいえ、【カニタマ】が出現していないのにも関わらずキモいザリガニエネミー軍団は既に出現しており俺たちに襲いかかってきているので、悠長に準備だけをしているわけにもいかないのが辛いところだ。
まぁ、この辺のエネミーなら俺や他のMVPプレイヤー、2つ名持ちプレイヤー辺りまでなら片手間で倒せるレベルだからそこまで苦ではない。
俺の船……魔海城船アンサンセには俺、【海図航海士】、【エラ=サンドレラ】、【シャルル=ホルムズ】が搭乗しており今回の戦線の中では一番豪華なラインナップとなっている。
次に【マキ】の船だが……こいつのところは【マキ】以外はそれほどパッとしたやつらはいない。
【マキ】の邪魔にならないことを前提とした船員の選定だったらしいから仕方ないが、バフやデバフなどの後方支援をメインにしているプレイヤーたちが多いみたいだ。
まぁ、【マキ】が特級戦力だからそれを全力で支えるというのは戦略として正しいから、文句を言うやつはいないだろうよ!
そして、【釣竿剣士】の船には他の船への生産アイテム供給をするために船上でアイテムを作る施設を積んでいたり、生産プレイヤーが多くいるようだ。
そこを【釣竿剣士】が全力で守りながら複数船へと移動していき、兵站を切らさない体制を組んでいるようだ。
船の上で生産アイテムを作るとは筋金入りだよな……
ただ、状況に応じて作るアイテムを変えられてサポートに幅を持たせられるから悪い話じゃない。
とはいえ、直接的な戦力になりにくい生産プレイヤーを守りながらなのはかなりリスキーだ!
守るのが【釣竿剣士】という規格外の挙動をするプレイヤーだからこその戦法と言えるだろうな!
そして最後に【ロイス=キャメル】の船だ。
そこには先日俺と戦った【ひみは】や綺麗な隊列を組んでいるプレイヤーたちが集結している。
これまでずっと沼地エリア……無限湖沼ルルラシアでキモいザリガニエネミー軍団からの侵攻を抑え続けていたステッキ次元の連中だろう。
今は一時的に世界剣樹攻略メンバーたちが代わりにそこを引き受けてくれているから、総員戦線を押し上げてここまで出陣してきたわけだ。
こうして見ると壮観だなぁ……
こうして、俺たちの海エリアでの総力戦の火蓋が切って落とされようとしていた!
本腰を入れてきおったか……
これまでの攻撃には当方も飽き飽きしておった。
此度は楽しませてくれるのか、見物であるな。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




