表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1421/2387

1421話 abilityと悪評

 さて、今の先頭は俺と【風船飛行士】。

 その後ろはアイテムキューブで発生した妨害によって進路が妨害されており、混戦模様となっているのだ。

 加速力に長けた車型も立ち塞がる他のマシンたちに阻まれてしまい、渋滞を脱出できずにいるようだ。


 一方でローラースケート型は立て直しが早く徐々に前に出てきている。

 この辺がマシンのカタログスペックだけでは判断出来ない差別化戦略だな。



 「後ろの方混乱し過ぎててワロタwww

 あそこから早めに出られて良かったンゴwww

 アイテムキューブ近くは怖すぎてワロエナイwww」



 それは俺も同意見だな。

 アイテムキューブを手に入れて近くにプレイヤーがいればそいつを標的に使うだろうし、そこからさらに被害が拡大していくのでどんどん二次災害が起きるのは予想できたことではある。

 だからこそ俺は若干の速度デバフを受けてしまうリスクを負ってでも加速装置を使ったわけだ。

 結果として速度デバフをくらう以上のアドバンテージを稼いだまま先頭にいるので助かる。



 ……と安心していたら急に後ろの方から何かが飛んできている音が聞こえてきた。

 あれは……爆弾!?

 しかもホーミング機能つきのようで今の先頭にいる【風船飛行士】にターゲットが絞られているらしい。

 おそらく一位のプレイヤーに自動的に攻撃が向かうアイテムなのだろう。

 殺意が高すぎる……


 このまま黙っていて【風船飛行士】に爆弾が当たるのは大歓迎だが、俺が爆発に巻き込まれてしまう。

 【風船飛行士】を助けるのは癪だが教えてやるとしよう。

 


 「ちょっwww

 嘘かと思ったら本当に爆発が飛んできてて草www

 よりによってオレを狙うのは運が悪すぎンゴねぇwww

 ability【銀盃羽化】発動www

 さらに……スキル【竜鱗図冊】っ!」


 【風船飛行士】が肩から提げていたポシェットの中から巻物のようなものを取り出すと、それを勢いよく広げた。

 その巻物が鱗のように分解されたかと思うと、次の瞬間には【風船飛行士】の手元には銀色の杯が握られていた。


 そして、飛んできていた爆発に銀色の羽が生えて、進行方向を180度変更し、後方に向かって飛んでいってしまったのだ!


 これは……爆弾を使ったやつのところに戻って行ってるだろう……

 【風船飛行士】は相変わらず便利なabilityを持ってるな。

 


 「このイベント楽勝過ぎワロタwww

 アイテムキューブの妨害もオレのabilityでほとんど回避出来るのはイージー過ぎwww」



 いや、本当に強いとは思う。

 発動条件の『銀のアクセサリーを呑み込む』というものさえこなせるようになれば、その後のabilityの効果は癖の無い便利なものだからな。

 もはや描写の必要がないくらいスムーズに呑み込めるようになっている【風船飛行士】にとって、何のデメリットにすらなっていないから攻め入る隙はほとんどないと言えるだろう。

 

 だからこそ【風船飛行士】本人を標的にして飛び道具を使うのは余程のことがない限り止めておくのをオススメするぞ!



 「ちょっwww

 さっきから思ってたけどお前のローラースケート蒸気出しすぎだろwww

 ちょくちょく顔に蒸気がかかってきて鬱陶しスグルwww

 嫌がらせかよwww」


 

 その通りだが?

 わざわざ蒸気が【風船飛行士】の顔に当たるようにコース取りをしているんだからな!

 視界も多少制限されるしこのパーツを組み込んでいる以上は俺もこの走り方を主軸にせざるを得ないというのもある。


 俺はプレイヤーキラーだからな、嫌われる前提の戦術をためらいなく使っても後腐れ無いのも強みではあるぞ!

 

 

 「開き直られるのはウザすぎるンゴねぇwww

 そこまでヒールに徹せられるやつってそんなにいないぞwww

 ここまでやっててレイドボス討伐参加回数も一番多いのが謎スグルwww

 【検証班長】とのコネがやっぱり強いのかwww」



 【検証班長】とのコネか……

 まぁ、その割合もかなり大きいな。

 あいつが参加させるといえばそれに異論を唱えるプレイヤーはないからな!

 それに俺の悪評をある程度緩和させるような噂とかも意図的に流してくれているので、その辺は本当に頭が上がらない部分ではある。

 嫌われるのが前提で、嫌われたとしても問題がないとはいえ致命的に活動に支障が出るのは困るからな。

 最低ラインを【検証班長】が確保してくれているというのも俺が強気になれる理由の1つだろう。


 実際、陣営対戦が連続して起きていた時は【検証班長】が俺と真っ向から敵対していて、その辺のサービスに制限がかけられていて行動がやりにくかったからな……

 その辺誰も行かないような秘境の攻略をしていたから何とかなってたけど。



 そういう遊び方が出来なかったらボトムダウンオンライン出禁並みの待遇だったといえるかもしれないな。







 今も出禁にしたいレベルでトラブルを起こしていますけどね。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ