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1420話 アイテム妨害祭り

 まず迫り来るのはバイク音。

 車型は初動が特に遅く設定されているのでまだ追いつくまでには少し時間がかかる。



 「ヒャッハー!

 俺の道を塞ぐやつは滅却だぁ!」



 その先頭にいるのはクラン【裏の人脈】の【バールソルジャー】だ。

 マシンは当然バイク。

 俺が交換したトゲトゲのタイヤで地面を抉りながら走行しているので【バールソルジャー】の後ろを走るプレイヤーたちは思ったように走れていないようだ。

 

 そしてそれ以外にも爆音を鳴らすエンジンに、火炎放射器何かもついていてまるで過激な暴走族だな……

 おっと、火炎放射器の攻撃は俺には危険だからちゃんとかわしていかないとな!



 「ちょっwww

 【バールソルジャー】のバイク煩すぎワロタwww

 周りの声が聞き取りにくすぎるンゴねぇwww」



 そしてもう一人よく知った顔が追いついてきた。

 【風船飛行士】である。

 お前もバイク型かよ!



 「バイクが一番風を感じられて気持ちいいンゴねぇwww

 このロマンも分からない【包丁戦士】はお子様過ぎワロタwww

 ローラースケートはアリエナイwww」



 随分なあおり運転だな……口調的な意味で。

 そんな【風船飛行士】のバイクのカスタムは【バールソルジャー】とは真逆で軽量化と羽のようなパーツが付けられたものになっている。

 あれは加速装置か?

 【風船飛行士】らしいと言えばらしいカスタムだが、バイク本体の見た目が他の連中と違うので俺と同じように属性付与をした機体に違いない。



 「ちょっwww

 よく見たら【包丁戦士】のローラースケートも属性ついてるンゴねぇwww

 それは火属性かwww

 相性悪そうで草www」



 そういう【風船飛行士】のバイクは風のような模様が描かれており、おそらく風属性の類いだろう。

 とことん相性が良さそうなものを引いてきたな……

 風を取り込みながら加速しているのは恐らくパーツの効果だろう。


 だが、それ込みでも若干【バールソルジャー】に遅れを取っている。

 そして俺や【メリケンサックボクサー】も徐々に追いつかれて来ている。

 加速度はやはりバイクに軍配が上がるから仕方ないとはいえマシンパワーの差をヒシヒシと感じてしまうな。



 「ちわっす!

 あそこにアイテムキューブがありますよ。

 とりあえず【風船飛行士】さんを落とすために俺たちで取りに行くのが良さそうすね。

 勝つためならチーミングもする、それが俺の流儀」



 まぁ、この周辺にクラン【裏の人脈】の二人がいるし、そちらから協力を持ちかけてくるならありがたい話だ。

 最悪お前たちに負けるとしても【風船飛行士】を蹴落とせるならそれだけでその申し出に乗る価値はある。

 だって、あいつの喋り方鬱陶しいしな……



 「ヒャッハー!

 俺がこいつを止めるぜぇ!

 敵対者は滅却だぁ!

 火炎放射器をくらえ!」

 「ちょっwww

 卑怯すぎワロタwww」



 とりあえず【バールソルジャー】が時間稼ぎをしてくれているのでその間にアイテムキューブに触れて確保していく。

 数に限りがあるからはじめの方のアイテムキューブはローラースケート型プレイヤーのためのあるようなものだ。


 そして手に入れたのは……



 くらえっ、木葉隠れ!


 俺が手に入れたアイテムは後方に大量の木葉を飛ばすものだった。

 直接的なダメージはないが視界を妨害出来る地味に嫌なものだな!



 「見てください俺の流儀!

 凍結舗装弾!」



 俺と同時にアイテムキューブを手に入れた【メリケンサックボクサー】が使ったのは撃ち込んだ先の地面から半径3メートルを凍結させるものだったらしい。

 【風船飛行士】と【バールソルジャー】付近の地面に炸裂したが……



 「視界が塞がるの嫌すぎワロタwww

 でも路面凍結は怖くないンゴねぇwww

 パーツと風船の力でバイクごと飛べるンゴwww」

 「ヒャッハー!

 俺もこのタイヤのお陰でスリップしないぜぇ!」



 どうやら木葉隠れは無事決まったが、凍結舗装弾については【風船飛行士】に全く効かなかったらしい。

 まぁ、後続のプレイヤーが数名引っ掛かりスリップしていたので完全に無駄になったわけじゃないんだが期待していた成果を出せなかったのは辛いところだ。



 そしてかわされてしまったのでアイテムキューブを【風船飛行士】にも取られてしまった。

 これはしまったな!?



 「オレの勝ちンゴねぇwww

 これでも食らうといいンゴwww

 落石注意!」



 【風船飛行士】が使ったアイテムキューブに秘められていたのは上空から岩を降らすアイテムだった。

 これによって俺の目の前に岩が落ちて来そうになったが、ここでパーツの力を借りるとしよう。


 熱暴走エンジン……起動!



 俺は蒸気と熱暴走の加速によって8倍速となり、そのまま岩が落ちてくる地点を間一髪脱出してその前に躍り出ること成功したっ!

 そして岩によって道を阻まれてしまった【バールソルジャー】や【メリケンサックボクサー】はその場で勢いを落として一気に順位を下げることになったようだ。


 一方で【風船飛行士】はそのままついてきている。

 


 「これでしばらくは一騎討ち状態ンゴwww

 オレが直々に【包丁戦士】を蹴落とせるのは楽しみスグルwww」



 はっ、勝手に言ってろ!

 逆に落とし返してやるからな!

 




 白熱してますね。

 計算通りです。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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― 新着の感想 ―
[一言] やっぱりレースは妨害が始まってからが楽しいね! (レースとは?)
[一言] NPCの敵が関わらないと、ゲームバランスが仕事をしている……!
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