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第676巻
「これから作るところだから、もう少し寝てな」
幌が桜に言う。
「ん~~………」
桜がもぞもぞと再び眠りに入る。
「できたら言ったるよ」
「わかった……」
そのまま眠りに再び入る。
すぅすぅと、桜が寝息を立てて寝ている間、リズミカルに幌は晩御飯を作る。
トントンとしながらも、少しばかり気になるのは、桜の部屋の片づけ具合だ。
気になりだしたものは、確かめずにはいられない。
料理はあとは少し置いておくだけ、という状況まで作ると、少し離れて桜の部屋を見に行くことにした。