触れるたび貴方を忘れる私が、それでも手を伸ばす理由を知っていますか?
最新エピソード掲載日:2026/04/13
『私に触れれば、貴方は私を忘れてしまう』——六歳で呪いをかけられた公爵令嬢リゼットは、婚約者である王太子に決して素肌で触れることができなかった。三年間、手袋越しにしか手を繋げず、抱きしめられることも拒み続けた彼女を、殿下は「冷血な女」と断じて婚約破棄を宣言する。傍らには、聖女と呼ばれる少女。リゼットを虐げたという偽りの告発。だが彼女は何も弁明せず、ただ微笑んで王宮を去った。——言えるはずがない。愛する人に触れれば、その人の中から自分が消えてしまうなんて。忘れられたくなければ、永遠に触れてはならないなんて。誰にも理解されない孤独を抱え、それでも手を伸ばすことを諦められなかった少女が辿り着く、本当の愛の形とは。「お前がいるなら——どこでも」やがて出会う一人の男が、彼女の凍てついた運命を溶かしていく。触れられない呪いに抗い続けたヒロインと、そんな彼女を丸ごと受け止める男の、切なくも温かいラブストーリー。
断罪の夜会
2026/04/13 20:00