第二部プロローグ
ごめんなさい。
蛇だった。
最初は殻の中にいた。
地を這って小動物を食った。
強者に怯えて震えた。
共食いし、大きくなった。
強者を食い、強くなった。
相棒と出会って、友情を知った。
日々を他人と暮らす喜びに震えた。
それでも、相棒と戦った。
命を奪わない戦い。必要のない闘い。
それまでのどの狩りよりも、楽しかった。
それで一つ、思い出した。
僕は戦うことが好きだったのだと。
強くなることが好きだったのだと。
強い自分を戦わせることに、喜びを感じる人間であったのだと。
それからまた、強い者を食っていった。
争いも楽しく、食うことも楽しかった。
そしてまた僕は強くなった。
強くなった僕が次に望んだのは、人と関わることだった。
【邪神】によって、ヒジカに引き合わされた。
ヒジカを好きになった。
イッサを好きになった。ソージを好きになった。
ヒジカの両親を好きになった。タマソン村の人たちを好きになった。
恥ずかしいくらいに泣いた。
それが喜びだったのか、過去の悲しみだったのかは、今もわからない。
ただ、あのお人好しの村で与えられた二日間が、幸せだった。
それが奪われた。
ヒジカ・トージスが死んだ。
ヒジカの両親が死んだ。タマソン村の人たちが死んだ。
ヒジカが最後に言ったのは、恨み言でもなく、憎しみでもなかった。
亜人を頼む。それだけだった。
あのお人好しは、痛み苦しんで死ぬ最後まで、人のことを願った。
僕はその願いを叶えたいと思った。
叶えると誓った。
だからこれは、僕の功績でも僕の物語でもない。
僕の残虐は魔物の僕が担う。だが、僕の功績はヒジカのものだ。
そんなものは僕には必要ないから。歴史はただ、ヒジカとイッサ、ソージの名前を記せばいい。
美しいモノはヒジカが持ってよ。醜いモノは僕にちょうだい。
僕は僕で、醜いモノを糧にして、強くなりたいように強くなる。
だからこれは、僕の物語じゃない。
ヒジカ・トージスの物語だ。
ごめんなさい。ちょっと心が折れましたので、この小説に関してはここで完結とさせていただきます。
第二部は心を立て直し、満足が出来るレベルの書き溜めが三週間くらい出来た時、別の小説としてなろうに書きます。
もし楽しみにしてくれた方がいたら、申し訳ありません。早めに心を立て直して帰ってきます。
↑心が折れたこともありましたが、
9月の四連休から、毎日投稿再開します!




