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蛇に転生しました。勇者か魔王になろうと思います。  作者: 松明ノ音
【魔物編】魔性の蛇は邪眼の大蛇になった。
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二十日間


 二十日ほど、北へ南へ行き来した。五歩進んで二歩戻るように。


 顔を持つ木の魔物トレントは《魔炎の邪眼LV1》を手に入れてからは楽であった。


 相性はやはり重要であるようだ。スキルレベルの低い頃からよく燃えた。野菜炒めおいしいれす。


 熊の《鉄爪熊(てっそうぐま)》も《恐怖の邪眼》や《麻痺の邪眼》が効く。動けなくさせてから《握撃》で部位を欠損させると、すぐに勝負は付く。


 どれも巨体であるのに素早いのだが、稀に素早さに極振りしたような個体がおり、そ奴には少し手間取る。視線を避けるし間合いを詰めるのも攻撃も一つ一つが速い。


 それでも、今まで近接戦闘で主に戦ってきた我の敵ではない。相手は腕二本、我には噛みつける牙が五つの頭の分だけある。


《思考加速》でゆるりと動きを見、余裕を持って殺した。


 小型恐竜ディンフジはどれも驚くほど素早く《思考加速》でも持っているのか、広範囲の《薙ぎ払う》でもぴょんと跳ねて間合いを詰めてきた。


 やたらと動き回り、牙の攻撃は尚更当たらない。仕方ないので、肉を切らせて骨ごと食う戦法で、攻撃を受けた瞬間の隙を突き《握撃》か《破砕牙》。


 それさえ避けるのだから驚いておったが、消化してみると《回避》というスキルを吸収した。


《ディンフジ》との戦いの後は毎回傷だらけになったが、お陰で《命中》のスキルを獲得できた。


 苦労したのは《邪眼の巨蛇》であった。こいつはとにかく数が少ない。お陰で一番欲しかった《魔炎の邪眼》は、なかなか手に入らなかった。


 戦い自体は楽なものであった。おそらく同じ《邪眼》持ちの我には耐性も有り、効きが悪い。近接戦闘力も近接戦闘に持ち込む間合いを取る能力は、我の方が圧倒的に高かった。


 北上しながら魔物を狩っておった。


 攻撃を繰り返し、受けるようにもなったので《強力》《強固》といったATKやDEFを向上させるパッシブスキルも得た。


 どの魔物も好戦的なことが、非常に好感が持てる。力量を見せると速やかに撤退するところも。


 逃げる者は素早い相棒が即張る《蜘蛛巣》に引っかかる。相棒は《感知巣》なるスキルを得たようで、引っかかった魔物の息の根を止めに行く。


 この層の魔物は相棒の《蜘蛛巣》からも自力で抜け出せるが、それにもある程度時間はかかる。


 相棒はそ奴らに悠然と《毒牙》を入れていくだけだ。


 余裕を少し持ちつつも、楽しき旅は終わろうとしていた。


 我は今日、レベル29になった。《超直観》が次で《存在進化》だと告げている。 


「そろそろ夕方やなぁ。南に行こかー?」


「そうだのう」


 相棒を背に乗せて、我の《突貫》で南へ飛ぶ。《蜘蛛巣》を破る魔物がいないところまで。


 そこで相棒が《蜘蛛巣》を張って、その中で夜を過ごす。


 さすがに夜眠る時は、安心して眠りたいのだ。相棒の《蜘蛛巣》も強くなっているので、夜過ごす場所も徐々に北へなってはいる。


 そして朝を迎えると、また我の《突貫》で北へ。前日の場所より少し北から北上を始める。


 そんな日常が、二十日間ほど続いた。


 身の危険を感じるのは、時折相棒から夜に襲われそうになる時だけだった。性的な意味で。


 ごめん我は大きいおっぱいが好きです。幼女は駄目。


 ……そんな日常も、今夜で最後であろう。




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