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地下室の妄想人形  作者: ログ


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1/7

第1話 空を妄想する人形

ミステリーにおいて、真実は常に衝撃をもたらものでなければならない。

赤か 青か 


どちらの線を切るべきか考えて丸一日が経つ。


僕はこういう運任せのゲームが嫌いだ。正解を探すためのヒントすらないなんて、ゲームとして大きな欠点としか思えない。


互いの技量が正常に反映されてこそ、ゲームは一層面白くなる。それと比べて目の前の光景はどうだ?


赤と青の2本の線が交差する爆弾を睨みながら考えて、すでに夜になってしまったではないか。


考え始めてから周りの明るさは何一つ変わっていないが、気分はすっかり深夜だ。


何もかも、ヒントの一つも言わない爆弾が悪い。


「朝から何やってんだ?」

「赤と青、どっちの線を切るべきか考えてるんだよ。」

「昔からお前は何でも考えすぎるよな?こういうときはな、サクッと切るんだよっ!」


パチッ


ソラが2本の線を一気に切る


「おいっ!爆発するだろっ!」



……………………シーン



「ほらっ、言ったろ?」

「……お前は昔からいきなりすぎる」


相変わらず「ソラ」は自由に手足を付けたような奴だ。例えるなら、歩くスピーカーと言ったところか。ソラはいつも元気が溢れている。


「それにしても、これのどこが爆弾なんだよ?」


ソラの目には、赤と青の紐が飛び出た小さな段ボールが映っている。


「ソラも朝から見てれば、爆弾に見える。」

「そうか?俺にはただの段ボールに見えるけどな。」

「……僕はもう寝る」

「じゃ、俺も寝る」



翌朝、元気な鳥の声が聞こえたような気がして目が覚めると、それはただのソラのいびきで、もう一度布団をかぶる。


最後に青空を飛ぶ鳥を見たのはいつだったか。こんな閉鎖的な空間では空がどんな形だったのかすら思い出せない。


今日は何をするか考えながら、リクは意識を手放した。




物音がして



「ほら、起きて、いつまで寝てるのよ。」

「……今起きる」


どうやら寝坊したらしい。時計の針は10時を過ぎて11時に近い。


「おはよう。ミク」

「こんにちは。リク」


早起きが得意なミクは空に昇る太陽のようだ。いつも、この早起きな太陽が先に目覚め、僕が目を覚まして、次にソラが起きるのが日常だ。


「最近、朝起きるの遅くない?」

「そうか?」

「そうよ。昨日よりも遅い。」



寝過ぎた体を起こして向かい側の壁を見ると、窓口にはトレーが2枚あった。淡白な銀色のトレーには食パンと焼きそばがのっている。


別にどちらも嫌いではないが、好きでもない。


食パンは当然作られたものだが、焼きそばの方は誰かが作っている気がする。


「ソラは?」

「いつも通りまだ寝てる」


ミクは俺より早く、ソラは俺より遅く起きるのがいつも流れだったが、今日もいつも通りらしい。まったく、いつも通りだ。



少し多い昼ごはんを食べて腹を満たして、やることと言えばただ一つ。暇つぶしのゲームだ。


別にやらなきゃいけないことはないが、ゲーム以外やることがないから、やるしかない。思いつく限りのゲームはやり尽くした。もう、ゲームが思い浮かばない。


地下室、子供、3人。


不気味な空間に漂う不穏な空気がよく合う場所、明るすぎず広すぎない、それがこの地下室だ。



──暗い部屋には赤と青の紐が倒れていた


7話完結予定


【更新スケジュール】

7/16 21時 第2話

7/17 18時 第3話

7/17 21時 第4話

7/18 12時 第5話

7/18 19時 第6話

7/19 12時 最終話

この最終話の最後の一行で、すべての読者は衝撃を受けることになります。


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