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良くある転生物語 聖と魔  作者: Seisei
第三章 青春期 学生編

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第二十八 メイア・スライサイド

いつも読んで頂いてありがとうございます。


この回は、少し手直しが必要で時間がかかりました。すみません。


携帯での入力なので時間がかかり本当に申し訳ありません。今後も頑張って書かせて頂きますので、応援よろしくお願いします。


今回は、メイア・スライサイドの話です。

後々まで出てくる重要人物です。


天才の母キャサリンと謎の父との間に生まれた美しく気の強い女の子です。ヨッ君と違った人柄です。彼女をよろしくお願いします。

第二十八 メイア・スライサイド


 レベル一『ファイア』の絶大な効果に一番驚いたのはメイアだった。


 レイライトは、キャサリンが言ったように本当の魔法教師の天才なのだ。


 彼女が母親のキャサリンの言いつけを破り魔法の教授を皆の前でお願いしたのは、レイライトと会える機会が学校内に限られていていたからだ。


 ヨッ君は、レイライトから個人教授を受けて、みるみる能力を発揮し始め、今ではメイアよりも実力は上になってしまっている。


 そこで、ヨランダード君に負けたくないとのメイアの気持ちを打ち明けると意外な回答だった。


「それは少し無理かもしれない。ヨッ君は、魔法の天才だからね」


 と言うのだ。


 しかし、それではあまりに悔しいとメイアは、レイライトに泣きついた。


「どんな修行でもするので彼に負けないように教えてください」


 そう彼女がお願いし、レイライトは、メイアの基礎がなっていないとのダメ出しだったのである。


 しかし、教える事の天才であるレイライトにどんな苦しい教えでも我慢すると心底お願いした。そのお願いがいかに無謀なお願いだったのかは後で分かるのだがそこは無知だった。


 ヨッ君は、魔法の天才だと言うのは話半分に聞いていた。


 レイライトは、メイアの必死のお願いを渋い顔で聞いていた。後から思うとメイアは、才能を飛び越して魔法レベルを上げてくれと無茶振りしていたのだがそこは無知ゆえの厚かましさだったのだ。


 レイライトをこれ程悩ませたのは彼女が初めてだった。彼女の願いが真摯で純粋であればある程レイライトを困らせた。


 メイアは、才能豊かな女の子でありヨッ君とそれほど才能で開きがあるなど思いもよらず、まさかヨッ君が真の天才だなどと思ってもいなかった。


 メイアの願いは、聞き届けられた。レイライトは、しかしメイアが想像もしていない事を考えていたのだ。


「ヨッ君は、将来君が想像もしていない程の魔法師になる。僕にはそんな仲間が必要だからね。

 君はそんな彼を超える魔法師になりたいんだろう?」


 レイライトの質問の意味をメイアは、全くはき違えて理解している。レイライトが言ってる魔法レベルは神話級の魔法なのだとは想像もしていない。


「メイア。僕は生半可な魔法なんて教える気はないよ。それでもいいか?」


 そう。この質問だ。多分、人に何かお願いしたら、もったいぶった人ならこんな言い方をしちゃう奴だ。メイアは、そんな感じに、完全に勘違いしている。


「ええ。どんなに辛くても頑張るわ」


 勘違いからメイアは、そう決まり文句に答えた。


 レイライトの魔法の教えは過酷を極めた。彼女と同時に落ちこぼれのマホオタの二人組が仲間入りしたが意外な事に彼らの方が基礎がしっかりしていたので当初はこの二人にすら負けている程だった。


 それが逆にメイアの生来の負けん気に火をつけた。


 レイライトは、完全な基礎魔法の修得と魔力・聖力の総量の底上げをメイアにさせた。


 メイアは、レイライトの教えをノートにまとめ何度も復習した。


 レイライトの魔法の発動過程は、非常に細やかで人によって少しづつ違う程である。


 そのように細部までこだわり、細かく正確に魔力の制御をしないと正しく魔法が発動しないなどと誰も考えなかっただろう。


 魔法には「正しい魔法は、レベルをまたぐ」という古いことわざがある。これは正しく魔法を使うと威力が何倍にもなるという事を言っているだけではなく魔法レベルを成長させると言う意味があるのだ。


 ちなみに魔法レベルが上がるためには①魔法がより正しくなる②魔法の発動が熟達する③魔力・聖力の総量が増える事の三つの作用による。


 ところが、誰にも頭打ちと言うことがある。それがその人の固有のレベル限界と言われるものだ。


 レイライトによると、メイア達学生は、基礎を限りなくおろそかにして、いい加減な基礎の上にどんどん上級魔法を練習しようとして勝手に魔法レベル限界を作っている。


 レイライトは、メイアの頑張り次第ではその限界を超える事ができると考えている。


 メイアが初級魔法をほぼマスターする頃には、メイアの限界は、想像よりも遥かに上にある事が分かってきた。


 メイアは、今まで全く叶わなかった上級第二等百二十レベル白銀級魔法が抵抗なく使えるようになった。


 しかし、レイライトの魔法の授業は、さらに過酷を極める事になる。


 メイア、ヨランダードの他、ガットさん、マサさんも入り、レイライト魔法訓練は、それから体育館で日常の光景となった。


 レイライト達が卒業する頃にはレイライトの教え子は、下級生を含めて数十名にまで膨らんでいた。


 メイアがレイライトから習った事をまとめたノートはその後人数を増した教え子に絶大な効果を表した。


 後にこの団体は、『メイアの手記』と呼ばれる王国の最優秀の魔法師のメッカとなるがそれは後々の話だ。


 レイライト達が卒業する直前には、メイアとヨランダードが練習していた魔法は、魔法レベル百六十の超上級、オリハルコン級の魔法であったと、この伝説のメイアの手記を授けられる時、彼らの代々の後輩達は口伝された。


学校編の高等学校編の終りです。

仲間の出現と言うところを中心に書きました。

次からは、大学編になります。

意外な人が出てきますのでお楽しみに。

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