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【maria side】~1



もう一刻の猶予もないな。


店に残してきたフィオナの事を思うたび、底知れない焦燥感に駆られる。

不安げな表情を見せていたかと思えば次の瞬間には恍惚とした顔を見せる彼女に、目の前にいるのに手が届かないような気がした。

私とフィオナの間に何か目に見えない壁でもあるかのように。



ただ夢に囚われてるのか、それとも他の何かが関係しているのか。

他の何か……例えばオルゴール。


最初はただ彼女は夢を見ているだけだと思っていた。

何かの潜在意識とか子供の頃のトラウマとか、そういうものが原因で悪夢にうなされると言うのはよくある話。

だけど彼女に関してはそんな単純なことではない気がした。

これは根拠のない直感。

不安がっていた最初に比べれば今では自分から夢に焦がれているようにさえ見えて、まるで夢魔に憑りつかれているのかと思えた。

まさか夢に出て来るジョゼに本気で恋をしてるのだろうか?




このままでは彼女は連れて行かれてしまう。

私には霊感なんてないし、自分ではそれほど勘が鋭いとも思っていない。

そんな私なのに、何故か今回だけは自分の直観が正しいと確信していたのだ。



でもどうしたらいいのかが分からない。

だから、とりあえず勘を信じてオルゴールを調べる。

今の私にはそれしか出来なかった。




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