第52話 しろちゃんとしろちゃんのばーちゃと株式投資
しろちゃん「ただいま〜。ばーちゃがね、お土産に持っていった貝新の佃煮をめっちゃ喜んでたよ。あと鰻重とか取ってくれたりして、お小遣いまで貰っちゃったんだけどさ。良かったのかな?」
四葉「私も」
シロウ「そんなこと気にするな、そういうのはありがたく素直に貰っといたほうが年寄りには喜ばれるんだよ?とりあえず二人とも遠いところまでお使いご苦労さん♪」
しろちゃん「でも、けっこうだよねぇ?」
四葉「うん♪」
シロウ「そんなにくれたのか?まぁ、おふくろは二人に会えてよっぽど嬉しかったんだよ(笑)あと阪神ファンに勧誘されなかったか?」
しろちゃん「うん、博士の言ってた通り♪だから自分も阪神ファンだよって言ったらすっごく喜んでた!今度、甲子園にも連れて行ってくれるって♪」
四葉「中川家にも会いに行こって♪」
しろちゃん「それで泊まっていけばとも言われたけど、今回着替えとかも用意してなかったし。今度は博士もつれてみんなで泊まりに来るからねって言っといたよ♪」
シロウ「あ〜、そうだな。俺も二人だけで行かせて内心どうなることかとヒヤヒヤしてたんだが。今やってる仕事が一段落したら、なるべく近いうちにでも寄るとするか」
しろちゃん「うん、絶対にだよ?じゃないと、ばーちゃのほうがウチに来るって言ってたぞ!」
四葉「言ってた」
シロウ「それだけは困る!ここは本来、俺の仕事場兼住居だからな。年寄りや子供らの遊び場じゃないんだぞ?」
しろちゃん「親に見られたら困るものだらけだもんね」
シロウ「やかましい、お前だって。なぁ?(笑)」
しろちゃん「なんで知ってるの?」
四葉「変態ですね」
シロウ「オイ、それは言いがかりだぞ。あくまで保護者として、そこらへんの親と変わらんところまでだ。現にお前の仕事に関しては黙示録もなんも言ってこないから全く知らんし、CEOってそんなに暇なのか?」
しろちゃん「自分はプロジェクトを立ち上げたらあとは基本やることないもん。アルゴリズムとメソッドに従ってコンピューターが自動的にやってくれるから」
シロウ「へぇ、ついに人口知能がAIを作るような時代が来ちまったんだなぁ」
しろちゃん「自分で言うのもなんだけど、おそらくそれはもう時間の問題だと思う。生成AIってのがすでにあるんだし。こちらからしたら人間のほうがよっぽどややこしいよ」
シロウ「そうかもしれんな(笑)で、その俺にもなんか良いネタみたいなのとか教えてくれたりはしないの?」
しろちゃん「ん〜、博士は部外者ってわけでもないからなぁ。あえて言うなら、今は任天堂かな」
シロウ「あ〜俺には手が出ねぇ代物だわ(笑)1単元570万くらいするだろ今。ちょっとした高級車が買えるじゃねぇか」
しろちゃん「違うよ、あれはニーサ枠を使ってプチ株でやるようなもんだよ。将来上がったとしてたくさん儲かっても税金たくさん取られてたら意味ないでしょ?黙示録のオジサンたちにもそうするように指示してる。身の丈に合わない欲は破滅をもたらすからね」
シロウ「オジサンたちは、お前の言う事ならなんでも素直に聞くもんなぁ(笑)」
しろちゃん「自分は集めた情報を元にどうやれば勝てるか?そのアルゴリズムとメソッドを構築するだけだし。別に特別なことなんて何もしてないよ」
シロウ「てか、こんなこと話しちゃっても良いのか?」
しろちゃん「いいんじゃない♪みんなで勝てたらそれにこしたことないし。でも、よく勘違いされるのが過大な期待が自滅を招く世界だってこと。たぶん、今の博士がそのレベルだと思うけどね(笑)
ばーちゃでも阪急阪神の株を記念に持ってるってのにさ。阪神が勝って株価も上がれば良しみたいな。でもむしろそういう人の方が勝てる世界なんだよ。自分はアメフトみたいなもんかなと思ってるけどね」
四葉「どちらかと言えばラグビー?」
しろちゃん「そっか。常にプレーヤーが行きするからラグビーのほうが正しいかもね♪それにオセロを合わせたようなスポーツかな」
シロウ「なるほどわからん、二人の言ってることの半分もさっぱりわからんが。なら、お前に任せたわ俺のニーサ」
しろちゃん「えーしょうがないなぁ。じゃあ、儲かったらスイッチ買ってね♪」
四葉「私はスプラトゥーン3」
シロウ「しろちゃんはともかくとして四葉ちゃんまで!?忘れてた、性格に多少違いがあっても中身はほぼ同じだったんだよな(笑)はいはい、ほんとそれだけ儲かれば文句ないですよ〜」
しろちゃん「博士も一緒にやろうよ♪スプラトゥーン♪」
シロウ「どうせ、お前らには勝てるわけがないし、味方でも足引っ張って文句言われるのが目に見えてる。親の威厳が保てなくなるやつは駄目だ。ただでさえ老眼がキツくなってるのに、五十肩でそれどころじゃないわ。お前らアレよく操作できるよな?」
しろちゃん「慣れれば簡単だよ?むしろそこからが奥が深くなって面白くなるのに♪」
シロウ「あれだけ有名な坂道メンバーとやらの顔や名前すら一人も覚えられんような俺には無理に決まってる。かつて知ったる名前が並んだウマ娘のほうがよっぽど面白い。じゃあ話はそれくらいにして、そろそろお前らも疲れてるだろうし、さっさと風呂に入って寝るとするか」
しろちゃん「それな〜♪マヂで疲れたぁ(笑)」
四葉「じゃあ、しろちゃん?私たちは一緒にお風呂に入ろっか♪」
シロウ&しろちゃん「それはダメー!(笑)」
こうして、しろちゃんたちはまたいつもの日常生活を送るのでした♪めでたしめでたし♪