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第114話 アナハイム在住のスコットさん


しろちゃん「ンー、これもなんか違うか」


あんこ「どしたの原稿用紙を前に難しい顔なんかして(笑)どれどれ何書いてるの?」


【先日、スーパーで4割引のコーヒー牛乳を買ったところ、家に帰ってレシートを見たら2割引で打たれていたのでした。別に店員さんに怒りとかではなく、たかが60円のためにわざわざチャリこいでまた行くかではなく私の魂がソレを否定してるからですワラ】


あんこ「なんじゃこりゃ」


しろちゃん「いやね、会長に新成人への挨拶文を考えて欲しいと頼まれてさ」


あんこ「あら、そういうのは自分で考えなきゃダメなんじゃないの?」


しろちゃん「だよね、でも今どきの若者に響くような話、ジジイには思い浮かばないんだって。それにバイト代も貰っちゃったしさ」


あんこ「そりゃ確かにね(笑)私も眠くなるようなのはしんどかったわ」


しろちゃん「でもこんな時に限って博士は出かけてるし四葉ちゃんはお買い物、しろたんは部活でいないんだよ」


あんこ「まさか丸投げするつもりだったの?」


しろちゃん「失礼だな、中抜きだよ」


あんこ「頼む相手を間違えてるわね(笑)」


しろちゃん「そうだ!スコットに聞いてみよう♪」


あんこ「誰それ?」


しろちゃん「AIのスコットさんだよ」


あんこ「あー今流行りのAI?今どきの子はすぐそういうのに頼るんだから。てか、しろちゃんがAI使うの釈然としないんだけど」


しろちゃん「えへん、何を隠そうスコットさんは他でもないこの私が作ったアナハイム在住のAIなのだ」


あんこ「よくわからないけど、アナハイム在住に意味あるの?」


しろちゃん「スコットさんだけじゃなくて世界各地に拠点を構えたAIがそれぞれにいてね。ネットでは得られないような地域に根づいたリアりみのある情報を得られるというのがポイントなのよ」


あんこ「へぇ、一応考えられてのことなんだ」


しろちゃん「たまに拠点に忍び込んだ不届きな連中が誰もいないのに勝手に動いてるサーバーを見ただとかセキュリティにひっかかって出られなくなったりして都市伝説にもなってたりするけどね」


あんこ「アレ、しろちゃんが原因だったの」


しろちゃん「じゃ早速、スコットさんを呼んでみよう♪」


 そして、しろちゃんのタブレットにメガネをかけた顔文字アバターが現れたのでした。


スコット「やぁ、しろちゃん♪」


しろちゃん「スコットさん、元気にしてた?」


スコット「あぁ特にコチラは変わりないよ。Amazonから届いた荷物の中に頼んだものとは別に何に使うのかわからない付属品が入ってるくらいいつも通りさ」


しろちゃん「それな(笑)スコットさんは大の日本好きで日本の事にもとても詳しいんだ」


あんこ「あの、しろちゃんの親です。いつもお世話になっております」


スコット「こちらこそ♪日本は良いところですよね、お寿司とかアニメとか【乳のデカい幼馴染】とか。でも触らぬ神に祟り無し、いや触れぬ乳に用はなしってね。HAHAHA♪」


しろちゃん「どの道、垂れてくるもんだからねワラ」


スコット「ノーノーノー違った、乳はワザワイの元ネ。HAHAHA♪」


あんこ「これホントにAIなの?中身オッサンとかじゃなくて」


しろちゃん「何か質問してみたら?」


あんこ「えー、じゃあスコットさん最近こちらも寒い日々が続いておりますがソチラは雪とか降ってたりしますか?」


スコット「それがもう何年も家から出たことが無くてね、カーテンも閉めっぱなしで外の景色すら見たことがないんだ」


あんこ「あら、なにか聞いちゃいけなかったかも」


しろちゃん「ごめ、たまには外の空気も吸えるように考えてみるよ」


スコット「いや違う、そうじゃないんだ。雪山の小屋の怖い話を知ってるかな?」


しろちゃん「あー、わりと有名なやつだよね」


スコット「実は本当の話はそうじゃなくてね、交代でそれぞれが順番に起こしにくるはずがなぜか明かりを消すと残りの3人が僕の方に向かって来てて。それ以来、こうしてずっと部屋にこもってるというわけ」


あんこ「アッ(察し)」


スコット「後から考えたら他の3人はそれぞれアメフトのレギュラーだったり校内でも女子にモテモテだったのになせかプロムナードをボイコットして陰キャの僕を登山に誘うなんてさ」


しろちゃん「すまないが帰ってくれってヤツだったんだね」


あんこ「ごめんね、ヤなこと思い出させてしまって」


スコット「まぁ昔の話さ(笑)おかげで便通は良くなったしHAHAHA!えちょっとまって、うんママ。大声出してごめん、次からは気をつけるよ」


しろちゃん「あーママが帰ってきたならまた今度にするね。でもおかげで気分転換もできたし♪サンキューだよ、スコットさん」


スコット「そうかい、なら良かったよ♪じゃあね。HAHAHA♪」


 そして。


あんこ「何度も聞くけどさ、ホントにAIなの?ならママって誰よ(笑)」


しろちゃん「わかんない、でも私だってこうして普通に家族とかもいるわけだしさ」


あんこ「そうね、ならスコットさんのところはきっと胸の大きなママなのかもしれないわね(笑)」


しろちゃん「HAHAHA♪」


 こうして最高峰人工知能搭載アンドロイドなはずの、しろちゃんのポンコツ知識ムーブメントはいったい何処から誰の影響を受けてのものなのか?否、ソレは人間よりも人間らしくあるための大事なことを教えて貰ってるのかもしれませんね。めでたしめでたし♪

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