突然の幸運
ゆっくりぼちぼち書いていきます。
おつきあい下さると嬉しいです(*´∇`*)
ちょっと書き方変えてみました。
------これは何の罠だろう。
ローゼンベルクは思った。今、彼の腕の中には柔らかく、かついい匂いのする物体-------第二王女がおさまっているのだから。
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ローゼンベルクは全く女受けしない男だった。
むしろ避けられているといってもいい。
仕事は出来たし、爵位もある。
元々の顔のつくりも悪くはない、と彼の名誉のために云っておく。
ただ、彼の顔はどうにもならない程凶悪で、残忍な顔つきをしていて、目付きが悪く、その黄金の瞳は常にギラギラと輝いていた。
なんとか笑おうと努めても犬歯が剥き出しになったそれはより残忍な印象を与えるのだ。
鍛え上げられた肉体も相俟ってがたいのよい身体は圧迫感もあった。
辺境の地ならではの魔物との闘いの跡である数々の傷痕が恐怖を煽る。
彼が寡黙であることも人々の誤解を加速させた。
まことしやかに囁かれる噂話では、彼自身は善良な人物であるにもかかわらず彼が国家転覆を狙っているだとか、美しい娘を拐かすだとか、血に餓えているだの言われる程には。
領民は子供を叱る時に言うのだ。
「悪い子は伯爵様が連れて行ってしまうよ。」と。
そんな彼が女受けする訳などなく、むしろ目が合う女性にことごとく気絶されたのは彼にとってもトラウマ以外の何物でもない。
そんな彼だからこそ、第二王女を射止めたその幸運をにわかには信じることなど出来なかったのである。




