~運命は唐突に動き出す~
俺は、世界一の技術者になる。
【世界一の技術者になって必ず人々幸せにする】
少年は、夢を持っていた。
機械歴999年、俺は世界を止め平和を願った。
いや、平和願ったのではなく俺は逃げたのだ。
だが、これで犠牲になる人が減るならそれも悪くないと自分を納得させる。
惑星の完全停止、自転をしなくなったことで各国は戦争どころではなくなり、世界は太陽が当たり続ける灼熱の土地と月が照らし続ける極寒の土地へと別れた。
「スラスト、お前を此度の戦争の大反逆者として地下牢獄へ永久に投獄することをここに宣言する」
はぁ!?
「王よ!こ、これは一体どういうことですか?」
な、なぜ俺が.....。
俺は戦争を止めて人々を救ったのに....。
「当然であろう、世界を破壊したお前は罪に問われて然るべきだ」
王は、淡々と世界が停止したことに対する被害を述べていった。
そうか、俺は国に見捨てられたのか。
世界に対する被害が大きすぎたため、戦後に罪を問われた国はすべてを俺に押し付けて....。
「そうか..... そうか....... これが現実かぁ.......」
誰にも聞こえない声でうつむいて、俺は自分を納得させた。
俺は悟ったんだ、英雄と呼ばれた戦時中も神とさえ呼ばれたあの栄光もすべて幻想にすぎなかったのだと。
「以上、こ奴を投獄する!」
最後の言葉が王から告げられ、目隠しをされ地下へと運ばれる。
俺を担いでいた大貴族たちも大臣も、みな俺を見て笑っていた。
そんな気がした。
はぁ~....世界は、なんて醜いんだw
そして俺は、その中でも頭一つ抜けて醜かったんだなぁwww
ガチャッ........。
目隠しを外された俺は、左腕を鎖でつながれ見たこともない城の地下につながれていた。
「世界にもうお前は必要ない、そのまま世界から消えてくれ...」
....!?!?!?!。
言葉にではなく、言葉を発した相手に対して、俺は驚きを隠せなかった。
俺を連れてきたのは、親友だったからだ。
罵声を浴びせられても、醜いものを見るような眼をされても、何も言葉が出なった。
そうか、本当に何もなくなったんだなぁw
涙一つも出ず、声も出せず、ただそっと目を閉じた。
「俺は.......を願っただけなのになwww」
乾いた笑いが混じりながらつぶやいていた。
地下数千メートル。
「・ ・-・・ ・ ・--- ・ ・--・ -・-- ・-・--」
(誰か私を見つけて)
深くから機械的な音がかすれたようになっている。
「誰か......。」
世界はこの音に声に、気付いていない.........。
惑星は望んでいる...........を。




