第410話 舞 裏口
舞は高校生になったくらいから、アイドルになった。
その頃から、舞と公介は会えない時間が多くなった。
高校も、舞は芸能人がたくさん通う学校に行くことになったので、公介とは別々になった。
それまで二人は本当にずっと一緒にいたので、この生活は舞もかなり辛かった。
何より公介に寂しい思いをさせているのが申し訳なかった。
舞はデビューしてすぐに、美人すぎるアイドルとして話題になり、毎日仕事で忙しくなった。
それでも舞は、時間ができたら必ず公介に会いに行った。
家が隣なので、裏口から出入りすれば誰にも見られない。
夜。
舞はアイドルの仕事が終わり、家に帰ってきた。
夜ご飯はもう食べたので、舞はお風呂に入ってから、公介の部屋に遊びに行く。
舞は裏口からこっそりと公介の家の裏口に行く。
行く前に連絡したので、公介が裏口で出迎えてくれる。
公介の顔を見ただけで、舞は温かい気持ちになる。
「いらっしゃい、舞」
「お邪魔しま〜す」
公介の部屋に行く。
「舞〜!」
部屋に入ると、さっそく公介が舞に甘える。
「あん、うふふ」
「舞、会いたかったよ〜」
愛しくてたまらない気持ちになった舞は、公介を抱きしめる。
「ああ、私もよ、公介、私も会いたかったわ」
「ああ、舞、舞〜!」
「あん、うふふ、会えなかった分いっぱい甘えて、公介」
「うん、舞、大好きだよ〜」
公介に甘えられる舞は、とても幸せそうだった……。




