思い出の世界の再戦①
「バトルモード、オンっ!!」
船の操舵室の椅子に座ったオペナは、空中に投影されている『ON』と書かれているボタンを勢いよく押した。
すると、船に光が走り変形し出した。
「おいおいおいおい! なんか船が変形し出したんだけど!?」
地上にいるガクラは変形する船を見て驚いていると、船は変形してロボットになり地面に下り立った。
「おいノフア! 改造したって聞いたが、どんな改造してんだよ!?」
「戦力アップだよ。シップボットって言って結構強いよ」
「まぁ……そうかも知んねぇなぁ」
予想外の改造にガクラは驚き、人型ロボットになった船を見上げると、同じように見上げていた冒険者達が口を開く。
「でも、確かにこれならエンペラースネークに対抗出来るかも」
「なんかズルい気がするけど、こんな時に四の五の言ってられないわね」
「早期解決が一番だ。ディーク、お前も手伝ってこい」
「グホッ」
ディークが返事をすると、ブラークは両手の拳同士を当てる。
「おしっ、じゃあ行くか!」
『おうっ!!』
――――――――――――――――――――
冒険者達とディークがエンペラースネークに向かったのを見届けると、ガネンとクラカが俺の元にやって来た。
「父さーん」
「スイン達は?」
「エンペラースネークの方に行った。ディークも一緒にな。アイツ等だけじゃあ討伐は難しいと思ったが、シップボットも一緒なら大丈夫だろ」
「それはどうかな?」
振り向くとベシドがいて、上空にいるブレイマーの方を向きブレイマーが頷くと指を鳴らした。
すると次元の穴が開き、穴の中から一機のロボット、ライトロイドが出てきた。
「ライトロイド!? 何で!?」
「カッカッカッ! 既にライトロイドの量産は始まっている! コイツが様々な世界で猛威を振るうのを見ているがいい!」
『おっと。シップボットの強さも舐めないでくれる? 私が相手よ!』
オペナはシップボットを操縦してライトロイドへ向かうと戦闘を始めた。
「ベシド。私は力の使い過ぎで疲れた。ダーケストに戻って作業を進める」
「ああ。存分に進ませろ」
ブレイマーは次元の穴を開けてテイモスから出た。
「ロボにはロボだな。さて……再戦と行こうや、この世界で」
「そのつもりだ。あの女狐を潰したいのは今も変わらんが、まずはお前等からだ!」
ベシドは闇族の姿に変身すると、俺達も本来の姿になった瞬間、ベシドが殴りかかり俺は両腕を交差させて防御すると、吹き飛ばされるがあまり吹き飛ばず踏ん張った。
「二度も吹っ飛ばされるか!」
「フンッ」
鼻で笑うベシドにガネンとクラカが前後から蹴りを放つと、ベシドは両腕を前後にそれぞれ出して防ぐ。
ベシドは紫の炎を纏わせた拳でガネンとクラカを薙ぎ払うと、俺はオールエレメントにパワーアップして火と土を纏わせた拳で殴り飛ばす。
「ほぉ。以前よりも力が上がってるな」
「あったりめぇだ。ずっと何にもしてねぇわけねぇだろ!」
コイツ等が不死身になってからいつも以上に頑張ってんだよ。
ダークハートも予想以上に硬くてぶっ壊せねぇし。危険指定獣を復活させたりでコイツ等の戦力上がってるからな。
「次はこっちだ!」
首を鳴らしたベシドは両手に紫の炎を纏わせ走ると殴りかかり俺は飛び退いて躱すと、背後からガネンとクラカが剣で斬りつけると、ベシドは振り向き様に剣の刀身を掴んだ。
負けじとガネンとクラカはベシドを蹴り飛ばし、俺は大剣を叩きつけて吹き飛ばした。
「あの時より強くなっている……が、まだファミリティの方が強いぞ。さっさとなれ」
「まぁ待てよ。そんな慌てんな」
(そんな急かすんじゃねぇよ。ファミリティは強力だが、すぐには合体出来ないって難点があんだ)
「「「!?」」」
上空から無数の光の矢が降り注いでくると俺達は飛び退いて躱す。
光の矢が納まると、飛んできた方向からヴィネクが下り立った。
「何だ、来たのかヴィネク」
「光の兄弟が全員来てないからな。あの時の親子と戦えない」
アイツと戦ったのは、確かエグラルとシュラルだったな。
いないから俺達の方に来たって事かよ。
「まぁいい。向こうも始めたみたいだしな」
「エスティー達か。あいつ等なら大丈夫なはずだ」
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エスティーの剣とクラウルのナイフがぶつかり合い、空中からアールが光弾を放ち援護をするがクラウルは光弾を弾きながらエスティーの剣を捌いている。
「コイツ等も前より強くなってるな」
「当然です。強くなっていくのは貴方方だけだと思わないで下さい」
クラウルの横から先端に矢が付いた四本の鎖が現れ、二本はエスティー、残りの二本はアールに向かって伸びた。
「厄介だな、この鎖!」
「これも捌けますか?!」
「っ!?」
鎖の攻撃に紛れてクラウルのナイフでエスティーは吹き飛ばされ岩に激突する。
――――――――――――――――――――
「ホーホホホホッ!!」
ビュレトが上空から無数の青い光の矢を振らせると、アスレルは鞭、ロアは槍、アビーナはバリアで防いでいく。
「まぁだそんな奴等の味方をしているザマスか、アビーナ?」
「私は彼等を信じる道を進むと決めました! これからも!」
「ホント、生意気ザマス!」
巨大な青い光線を放つと、アスレル達は散開して避けた。
「あの女、相変わらずうるさい」
「ホントよ。一回勝ったからって油断しないで行くわよ」
「ん」




