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*6巻のおさらい(ヤンの語り)

 ふう……たった数時間の滞在のつもりが、まさかスコールで欠航になるとは。

 ご迷惑をおかけして申し訳ありません、少しの間だけお世話になります。


 ……ほう、わたしに聞きたいことがあって招き入れたと?


 あの戦争の裏側ですか。そういえば、あの日々を他人様にお話する機会がありませんでしたな。

 霧中での戦闘、熾烈だったと噂では聞いていましたよ。

 なんでも真っ白な中で手探りで砲撃していた、とか。

 ……ふむ。二回目の夜戦までに何があったのか、詳しく聞きたいのですね。

 わたしより適任がいると思われます。ほら、コリンさんのことですよ。

 ……え、拒否された? ニールさんの推薦で紹介されたのに、「また証言すんのやだ!」って文字通りピューンッと飛んで行った?


 仕方ないですねぇ、わたしの口からお話しするとしましょう。

 なに、当時の記録もここに残しておりますから。


 ——パラパラパラ。


 さて、あれは海賊同盟が霧中からランデヴェネックへ帰還してすぐの出来事でしたな。

 わたしはアラン・クロード殿の船で待機をしている時、リヴェンジ・クイーンから駆けて転がり込んできた者がいたんですよ。


 ——そう、「ガキを舐めてはいけません」でお馴染みの……あの方です。

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