決勝って、マジ?
久々の更新!不定期でごめんなさい
「うん、賭け。」
いつになくニッコリと笑うルーゼ。こういう時はいつだって良いことではなくて……
「勝った方の言うことを負けた方が聞く、ってやつ。」
「だよね!!!やっぱりそう来るよね!!!どこでそんなの覚えやがったちくしょー!」
急に荒ぶった私に、ルーゼが驚いたように目を見開く。が、それも一瞬でコテッと首を傾げながらまたニコリ。
「だって前に、『勝負事とかでさ!負けた方が言うこと聞くっていう賭けって定番だよね‼︎‼︎是非生で見なければ!私は壁になりたい‼︎‼︎』って言ってたの、リンネでしょ?願い、叶えてあげようと思って」
………良い子やぁ……けどちゃうねん………
「言ったことには言ったけども…それは意味が違うと言いますかなんと言いますか……」
ルーゼの親切を無下にも出来ず言い淀む私に構わずに、ルーゼが私の手を掴む。
「じゃ!そういうことで!」
「だ」
目の前が青い光に包まれる。
「から違うんだって!」
叫んだ声の9割は、競技場に響き渡り。なんだ何事だと会場がざわつく。
(ルーゼめ…みなまで言わせずに転移させやがって……!!)
そんな私の心のうちを知ってか知らずか、ルーゼが舞台の向こう側で意味ありげに微笑む。
宣誓ーー!!わたくしリンネは!正々堂々負けることを誓うと共に!負けたら賭けから逃げることを誓います!
そんな脳内開会式も虚しく、代理の司会者がはじめの合図をかけようとする。
その時。
ドッゴオォォーーーン…
武闘場の天井から、爆音、瓦礫とともに人…?鳥…?が落ちてきた。いや、正確には落ちるより早い速度で舞台上に降り立った。
夜より黒くて腰まである髪に、藤のような瞳、右目を前髪で隠していて、背中からは鴉のような真っ黒な羽が生えている。
瞳以外全て黒いと言って良いほど、全身黒ずくめで、だからこそそれが白い肌に映えていた。
まあつまり、一言で言えば超美形だったわけ。
その彼女…?彼…?は、めんどくさそうに服の埃を叩くと、ぐるり、と会場を見渡した。
「あー…大会中?に、どうも失礼。用事が終わりゃあすぐ帰っからさ、甘めに見てくれよ」
と男とも女ともつかない声で言うと、まっすぐに私を見据えた。
「えーっと、君がリンネクン?でいいんかな?」
そのまま気怠げに歩いてくる。思わず驚きとあと恐怖で足がすくんでしまう。
だってこの人の魔力量が、測りきれないほどの大きさだったのだ。今まで見た誰よりも、大きい。おそらくメアリーや、全能さんよりも。
「そんな堅くなんなくていいから」
プッと吹き出しながら、私に触れようとするその人。
嫌だ、と身を引こうとした瞬間、
「触れるな、鳥獣人」
目の前に青い光が溢れて、ルーゼが立ちはだかって守ってくれていた。
「鳥獣人って…面白いね君。まぁ良いけどさ。」
その人はルーゼが発動しようとした魔法がわかったのか、伸ばしかけた手を引っ込める。
「わかってるんだろうけど、その魔術君にはまだ出来ないよ。今やればここら一帯ぜーんぶ更地確定だね」
呆れたように笑って手をヒラヒラと振りながらそう言う。
その圧倒的な力に、私とルーゼでさえ足が竦むのだから、会場が一言も発せないのは言うまでもない。
「別に、リンネクンのことだって取って食いやしないさ。ただ取り引きして欲しいだけ。」
……取引?
なんで、私が。
もしこういうキャラ出して欲しいー!とかあれば、感想にて受け付けます!
ただ作者は理解力が塵なんで、上手くそのキャラらしく喋らせられるかはあんまり期待しないでください…
でもいただけたら頑張ります!
読んでいただきありがとうございます!




