準々決勝って、マジ?2
遅くなりました…!
「龍水」
あぎゃあああああ!マジやばい!中級魔法の中でもトップクラスの魔法使ってくる!強い!し見えない!
「流炎」
ボッ
私のローブに炎が擦り、火がつく。ただでさえ逃げるのに必死なのに、状況は最悪。細剣を片手に持ち替え、左手から水を作り出して鎮火する。
このままでは……負ける。下級魔術「風渦」を避けながら、打開策を考える。
なんで負けてる?
…攻撃が予測できないから。
なんで予測できない?
…姿が見えないから。
…………姿が見えない?
ふと、元の世界で体験した、『ブラインドサッカー』を思い出した。
人が走る気配、呼吸、足音、空気の動き。
全く何も見えない状況で、全身でそういう手がかりを感じ取ろうとして………
これだ。なんだ、こんなのブラインドサッカーと同じじゃないか。姿が見えないだけ、だからなんだって言うんだ。集中すれば魔力の流れも剣筋もわかるはず。
スッと目を閉じた。
ほんのわずかに、息が聞こえる。足音も、衣擦れの音も。
背後へ周る気配。
それから…これだけ猛々しいから炎魔術の魔力か…?
右肩狙いか…。
目を閉じたまま、集中したまま細剣を構えた。
魔術が打ち出されたタイミングで…
左に1歩、後ろに半歩………から斬る!!!
スッと薄く刃に衝撃が走って。
ワアアァァ___________!
会場が、思い出したように吠えた。
また勝てた…。
そう思った瞬間力が抜けて、その場に座り込んだ。
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