ルーゼの番って、マジ?
文才が欲しい
フラフラっと席に座る。
ヴェルヘン君は結構強い方だったみたいで、それに勝った私は、色んな人に呼び止められ、揉みくちゃにされたのだ。…ぶっちゃけ試合より疲れた。みんな8歳か9歳だから尚更ね。
まあそんなことはさておき、今やってる試合の次はルーゼの番だな。
ーーーーーーー
ルーゼが司会台から降りてフィールドに立つだけで、女子たちから爆発的な歓声が巻き起こる。
………イケメンめ…!
「それでは、ルーゼ対ソクラテス戦、はじめッ‼︎‼︎」
代理の司会者の掛け声とともに、ソクラテスと呼ばれた少…年?女?が異能を発動する。
青い光に身体を包み、そのまま大きく踏み込むと、ルーゼの懐に潜り込み、しかし何もせずに飛び退いた。
ルーゼは微動だにしない。…否、出来ないのだ。
おそらくソクラテスの能力は、何かしらする事で動けなくするものだ。
……まあルーゼには通用しないけど。
そのまま斬りつけようとしたソクラテスが、ルーゼに刃が触れた瞬間、吹き飛んだ。
ルーゼが気配から斬り付けられるタイミングを計算し、爆散魔術を使ったのだ。
当然、ルーゼは魔法陣展開が必要なく、無詠唱も自力で獲得したので…まあ天才だから…ソクラテスには予測できなかっただろう。
吹き飛ばされたソクラテスはというと、空中で体勢を変え、場外になることなくフィールドに留まった。
そしてそのままどこから出したのか、投擲用のナイフを無数といっても過言ではない数を出し、一斉に投擲すると、自身も追随して斬りかかった。
案の定投擲ナイフは全て上級風魔術「旋風刃」によって弾かれた。
が、その魔術が終わったタイミングでソクラテスが斬りかかったのだ。
私以外の誰もが、間に合わないーーーーそう思った時、
「精霊召喚ーーー下位金属精霊」
喉に解除魔法をかけて、詠唱を使えるようになったルーゼが、下位精霊を召喚した。
流石のルーゼでも、無詠唱での精霊召喚は出来ない…というか、魔力を使いすぎるって言ってたっけ。
「精霊魔法ーーー囚われの檻」
精霊の、男とも女とも言えない美しい声が響き、ソクラテスは突如現れた金属製の檻に囚われた。
そしてそのまま檻ごと精霊に場外へおかれてしまい。
ルーゼが勝ったのだった。
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