般若さん………って、マジ?
いつもより!!!はやい!!!
「本当にありがとうございました。足まで直して頂いて‥」
ぺこり、とお辞儀をする。
「なに、良いんだよ別にそんくらいさ。また遊びにおいで、嬢ちゃん。」
なんだかんだ般若さん良い人じゃん!マジ女神!
………ていうか、名前云々ってこの世界共通なものなんかな?
「……いや、うちの種族だけさね。人間や他の種族にはそういう風潮は聞かないしね。」
やっぱりそうか…私も名前で呼ばれてたしな。
………………ん?嬢ちゃん…?ていうか私聞いてないよね⁉︎
「あっははは!良い反応してくれるねぇ!そうだよ、私ゃ読心術士さ。もう引退したけどねぇ、それなりに名の通ったものだったんだよ、現役時代は。」
うっわ、マジか、女神さんぱねえっす。
でもそもそも名前明かせないのにどうやって…?
「あぁ、だからアタシらの種族は二つ名なり何なり、真名以外の名前を持ってるのさ。」
なるほど………なんか厨二b((((
「………ふーん、あんた孤児かい、大変だねぇ…ふむふむ、あらまあ、この辺はすっかり忘れちまってるんさね。あら、もう一人‥」
いや勝手に人の心読むなああああ!ていうか記憶も読めるんかーーい!
「そりゃあ心のそこまでお見通しだからねえ、勝手に見たのは悪かったよ。でもあんた、かなり大変な境遇さね。…あぁ、言わなくて良いさ、どうせここまで読める様な術師はアタシ以外にそんないないだろうから安心しな。」
………この人はじゃあ私がどういう経緯でここにいるかもわかってるんだ…
「あぁ大丈夫、誰にも言わないさ。あんたの孤児院の奴にもね。」
え、それはありがたい。
「………そうだ、メアリーに、『至急こっちへ来い』って”全能”が言ってたって伝えておくれ。…アンタ院長の名前も知らないのかい、マザーってやつに言えば良いんだよ」
…なんでもお見通しですか、さいですか。
ーーーーーーー
「ほらほら、急いだ急いだ!またすぐ会えるだろうけど、ね!あんた、ちゃんと送ってくんだよ!」
半ば急かされて、孤児院へ帰ることになった…ムキムキウサギ2に送ってもらって。
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「色々すまなかったな。」
徐に彼が口を開く。
「いえ、泊めて頂いてありがとうございました」
無難に返事をしておこう…
「1つだけ言っておく。アイツは…すごい。世界でも指折りの読心術士だ。」
ああ、全能さんか。
「だから、アイツの言うことには…従っておけ。まあまだ小さいからわからないか…」
ごめん、実際は25歳。
「ほら、着いたぞ。……また会おう。」
そう言って去っていった。…なんだろ、不穏っていうか、シリアスっていうか…
まあ考えてわからない事を考えててもしょうがないよね!私は行動力のある少年であるからして!
とりまマザーんとこ行こ。
そしてムキムキウルウルウサギは忘れ去られた。
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